テーマ:レムーリア

よんたボーナス レムーリア外伝(5)

 良狼のここのところの楽しみは奈穂を受け止めることだった。色々なものを捨てて長い旅をして得た報酬が、それである。 彼はそれで、とても満足している。 「ずいぶん機嫌がよさそうだ」 「そうかな?」  奈穂とのそんなやりとりも、良狼は嬉しい。 良狼はああ、と微笑むと朝の空気を吸った。気分がいい。夜明け前だが、だがそれでも。 …
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よんたボーナス レムーリア外伝(4)

 千葉奈穂は瑞々しい少女である。 それは彼女が体験した長い冒険が、現代人の感性を磨かせて、新しく、そして彼女らしい何かを生んだ結果であった。 奈穂が目を見開いた時が世界の始まり、そして目を閉じたときが世界の終わり。 多くの人が、そう思う。その雰囲気が千葉奈穂 という人物であった。 その奈穂は朝4時に目が覚める。 20…
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亀助ボーナス レムーリア外伝(3)

 一方その頃。 岩手の家。 岩手の家は、彼の収入に似つかわしくない、3間日本家屋である。 それでもなぜその家が選ばれたかと言えば、岩手の同居人の趣味だった。故郷の家に似ているという理由で、日本家屋のファンだったのである。 その岩手の同居人を、滋賀小助という。 少年である。少なくとも、見た目はそうだ。美形や可愛いと形…
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BALLSボーナス レムーリア外伝(2)

 岩手文明は部下の事で頭を痛めていた。 部下が褌だけで出社してくるのである。 いや、ネクタイもついてる、ついているがっ。  いつも目をつぶっているようにしか見えない岩手端正な額に、皺が寄っている。 扶養家族も出来たことだし、まっとうな仕事でもして過ごそうと思って大和丘商事という他世界と商売しているのだけがウリの3…
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BallS ボーナス 頂天のレムリーア外伝(1)

徳島兄弟の朝は早い。 二人ほぼ同時に目を覚ます。 仲が良いのであった。二人、争って着替えた。 パジャマから褌への華麗なる変身である。 兄はこれに、カフスとネクタイをつける。 弟はエプロンをつける。 むろんこと、二人は変態ではない。完璧なる筋肉をまとう兄弟には、もはや服など不要なだけである。 平屋三間の日本家…
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7日目(暁)19 小助救出作戦結果

時は、戻る。防衛戦が始まる、その前のことだ。 /*/  レムーリアの山岳地帯は厳しく、寒さといったら、アイドレス泣かせであった。 藩国で投入した3機のうち一機が壊れ、パイロットの岩上が死んだ日もそんな日で、その同僚である双海飛鳥は、深く祈ったその後で、しめやかに葬儀を行う傍の藩王に、これも一応戦死ですかねと、そう尋ねていた…
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リターントゥ神々の宴(16)

 一方その頃。 晋太郎は相田みなおと共に小学校に向かっていた。 「……ご、ごめんね。玖珂くんまでつき合わせて」 「いや、僕はただ、弟の顔を見たいだけだから」  本音過ぎて冗談にしか聞こえない言葉を言う晋太郎。 この人物、元はさほど弟を可愛がっていたわけではない。というか普通くらいに弟を可愛がっていたのだが、そのうちに父と弟の不…
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昇天のレムーリア(1)

 茨城雷蔵は旅行準備で忙しい。 大きなトランクに着替えを詰め、歯ブラシを積め、良狼の下着をつめ、猫のマグカップを積め、非常食を積め、毛布を探してこなきゃ、まだあったかな。 大きな白い犬のばうばう2は首に小さな旅行かばんをつけてもらって尻尾を振っている。 雷蔵用の帽子を、かぶっていた。  部屋から顔を出して大声をあげる…
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