テーマ:ガンオケ青

投票ボーナス1 辻野&田島

恋愛百景(1) /*/  辻野友美は、走らずに歩いた。 そうすると随分、自分が大人である気がした。 それがなんだかくすぐったくて、顔が赤くなった。 隣の親父くさい若者にして究極超人とあだ名される田島順一は辻野と一緒に歩いていたが、辻野を見て、笑ってその頭をなでた。 髪がくしゃくしゃになる。目を細める辻野。 今のとこ…
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3日目(昼)5 ガンパレード・オーケストラ(青)コース

 一方その頃、南の島、小笠原である。 疎開が進む島にあって、現在なお唯一開いているお土産屋兼生活雑貨屋兼お菓子も置いてある表通りの店で、子供たちが秘密の会合を開いていた。 「てーさつしゅーりょーっ!」 そういいながら、両手を広げて走ってきて急制動でとまって会合に参加したのは、チビの松尾健太郎である。チビながら島一番のワルガ…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(8)

 古関里美は夢を見ていた。 鼠の騎士を助けに行く夢だった。  折しも場所は断崖絶壁。 谷から下へ落ちて行く鼠の騎士を、古関は風の精霊達の助けで知覚した。瞳を輝かせ、残像を残しながら走る。 叫びながら一千年を越える年輪を数える柿の木を百年寝かせ、一番堅い芯だけを削り出して作られた巨大な棍棒、父の魂を片手で振り下ろし、山肌を痛打…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(7)

 ”はくちょう”は夢を見ていた。 最後に飛んだ日のことだった。繰り返し再生し、洞窟のようにうたがれたハンガーの隅で夢を見ている。  どんな航空機もたどりつけない、地球が丸いことを実感する高度41000m。 白い雲を抜け、ストレーキも引かなくなった高さ。青すぎて黒く見える天。 音はなく、ただ地球とそれ以外の狭間を飛んでいる…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(6)

 大塚と武田は光る海を前にキャッチボールをやる。 島の野球部は、この二人だけであり、当然ながら二人とも、試合などしたこともない。 「試合したいな」大塚はボールを投げながら言った。 「そうか」笑って武田はボールを受けた。武田はキャッチャーがやりたい。 ボールを投げ返し、武田は海を見て言った。 「お前は勇気があるな」 …
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ガンパレードオーケストラ 青の章(5)

 白天は翼のない飛行機である。 とんがったおにぎりの形をしているボディそのものが翼の役割をしている。 沈降速度は異様に速く、石ころを下に投げているようだと言われた。着地は難物も難物で、多くのパイロットが、この機体の操縦となると震え上がった。  大きさは全長で25mを越える。コクピットは埋め込み式で、天井の小さな窓だけが、そこに…
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式神の城2漫画版4巻 発売記念

通算7巻目である。 海法プラチナポールズでAマホのイシルも出ているのである。 誰がわかるんだこんなネタと思うのだが、意外に面白いので宣伝する。 なお、ガンオケ青の章のドラマCD(通算5巻目)もいい感じである。 なんとなく聞いて喜んでください。
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ガンパレードオーケストラ 青の章 外伝(1)

 古きテイタンの血を引くコーゼ・サートは雪を冠に抱く峯の上に昇り、目をつぶると、騒ぐ風の精霊達に意識を飛ばした。  自分が消えていく感覚。 いくつもの風の精霊が移動している。 凄い勢いで雲を動かし、王の下へ集まっている。 その数は5万はいようか。その風を追って旅をする01ネコリスたち。 そして。 コーゼ・サート…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(4)

「暇だ」  嶋丈晴は、短くそう言うと、目の前に積まれた山のような書類を無視して外に出た。 護衛に立とうという人物を手を伸ばして静止し、一人歩く。 同年代であっても天才と呼ばれる彼に気軽に声をかけるものはいない。彼の意向を無視して動く者も、またいなかった。 彼は、一人である。 先年できたばかりの木更津の新交通システムの駅…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(3)

「あー。聞いて欲しいんだが」 この日朝だけで10回目になるこの言葉を吐いた後、参ったなと言ったのは威厳がない石塚弘である。大統領がああだったせいか、軍の末端の指揮官も、あまり偉そうではないと後の歴史は言うが、生前に言われれば両者とも嫌な顔をしただろう。  そこに、盛大にドアを開けてというか取っ手に手をひっかけて制動とドアあけと向…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(2)

 遅刻しないようにするには、どうすればいいか。 遅刻常習犯である学生には永遠のテーマである。 辻野友美は遅刻とは無縁だったが、このテーマにはいつも向き合っていた。 寝坊その他とは関係なく家を出るのが遅かったのである。ついでに言うと深い意味もなく遅かった。 いつも、家を出る5分どころか10分ほど前から、大きな壁掛け時計を、…
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???(2)

イントロダクション その昔、人もネコリスも空を見上げていました。 それは、空に浮かぶ柱があったからです。人もネコリスも、あの綺麗な柱のおかげで下を見ずに、生きていくことが出来ました。 空に浮かぶ柱は、いくつもの世界が、姉妹である世界を呼ぶ声が、目に見える形になったものです。世界と世界は、ずっと昔からそうやって呼び合い、…
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ガンパレードオーケストラ 青の章(1)

「あー。聞いてほしいんだが」 糸目、と呼ばれる少年というか青年というか微妙な年頃の人物を、石塚弘という。一応部隊の隊長である。 一応と言うのは、彼が隊長らしいことをあまり、というか全然したことがないためで、その主たる原因はこの島が戦略的価値がないためであった。戦いがないのである。もう一つは、この人物にはやる気が、ない。 …
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お知らせ(2006年6月26日)

 ガンパレード・オーケストラ青の章 限定版付属のミニドラマCDは、舞と咲良と金城と古関が揃って男達の自慢話をするお祭り仕様である。 というのはさておき。 ガンパレード・オーケストラ青の章(7月20日発売)では、今回、メインストーリーが、存在する。 だいたいはこんな感じだ。 /*/  戦略価値がないゆえに平和…
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お知らせ(2006年6月25日)

ガンパレード・オーケストラ 青の章 7月20日発売です。 とりあえずアルファのガンオケ掲示板で寄せられた要望の中で大変多かった転戦キャラのNPC使用はメッセージ作業で死にましたが出来ました。 おかげで で です。 もよろしくお願いします。
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ガンパレードオーケストラ 青の章 承前3

3ヵ月後。小笠原諸島、父島。  田島順一は海を望む草地に座って空を見ていた。 映画の一シーンのようだった。  田島順一は顔がいい。どこがいいと言われると皆が返答に窮するが、大きな目を開けて顎に手を当てて口元を隠すように笑っていると、男も女も、その雰囲気に引き込まれた。 笑顔だけで人を撃沈する人間はいることはいるが、その中…
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ガンパレードオーケストラ 青の章 永野記 承前2

 永野がヘルメットをかぶり終わるのをまっていたように降下戦闘のサインが点灯した。  大型スライドドアが開かれ、ロープが垂らされる。 ローターの爆音に消されて黒いウォードレスの一団は、大型ヘリはやかぜから続々とロープを伝わって降下を開始する。  奇襲は成功だった。最初に着地した最古参兵と先任下士官である若宮が手際よく97式突撃銃…
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ガンパレードオーケストラ 青の章 永野記 承前1

 海軍水路部ってところは、と、そこまで言いかけて、永野英太郎は黙った。自分が、馬鹿のように思えたからだった。  目の前には海軍陸戦隊、すなわち海軍の陸軍であるところの海兵隊員が、どこが作ったか良く分からないウォードレス”インヴィンシブル”を着て動かぬ彫像のように座っている。 いや、動かぬ彫像の一つが、動き出して笑った。小隊を…
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