テーマ:絢爛舞踏祭

14日目(夜)44 ペロ大ピンチ(2)

 銀河最大級の船は、ポチ王女の屋敷である。彼女はここで生まれ、おそらくは一度も外に出ることもなく人生を終わることになるだろう。  そのせいかポチは、外の世界から流れてきたペロの話を面白がった。 ポチは行儀悪くあぐらをかいてゲームを遊びながら、説明を聞くのが好きである。 この赤いのはなに? ポストってなに? という感じである…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

13日目(昼)38 エステル&ドランジ(1)

「ほぉ、すごいなこれは」 完全に観光客と化して、ノギは鍋の国の祭りを見ていた。 もとより愛車に至るまで日本好き、浴衣を着流し、上機嫌で式典仕様のアイドレスを見てわははと笑った。あがる花火と風船を見る。 「たまには、こういうのもいいだろう?」 ドランジは少し笑っていった。その大きな背で、エステルの歩く道を作っている。 あまり…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

11日目(昼)33 ペロ登壇

一方その頃。ネットの反対側。 <ペロ課長、ぽち王女から遊ぼうと連絡が着ております> 「却下だ。仕事がある」 <ペロ課長、役員会議のお時間です> 「もっと大事なことがあるのでアイドレス工場に詰めていると答えろ」 <了解しました> イエロージャンパーを羽織り、ペロは新しい眼鏡をかけた。 <ペロ課長、第22工場、視察のお時間…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

5日目(夕)15 戦闘詳報ハリー救助作戦

 グラムの星詠号は激戦のさなかにある。 4本の腕を使いながら水底につかまり、シールド防御。水中速力700kmで水底を疾走する。  先ほどから敵はグラムの星詠号にぴったりとつけており、頭上から的確な攻撃を繰り出していた。 被弾。派手な音を立てながら腕が一本、流れていく。 「なんだこいつ……こんなマニューバする敵なんて……
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

5日目(昼)14 大絢爛舞踏祭コース4(主人公不在の日)

エステルは、生涯を船と共にするネーバルウイッチであった。 そして、船を失ったネーバルウイッチであった。 そのエステルがまた乗る船をみつけたのは、数年前になる。 船の名は夜明けの船、船に招いてくれた人はアリアンといい、エステルは、自分が死ぬとしたら、船と彼の為に死ぬだろうと思っていた。 荷物も取りに帰らずにエステルは下を向…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

5日目(昼)13 大絢爛舞踏祭コース1(主人公不在の日)

 舞踏子のいないところで、歴史は動く、と言う。 絢爛舞踏祭とその続編系統だけで存在する、格言である。 この日はちょうどそんな日で、ヤガミとエステルは、少しばかり小洒落たカフェテラスで、二人で並んでお茶をすすっていた。 「なんですか?」小さな手でティーカップを大事そうに持ってお茶をすするエステル。 「頼みがある」ヤガミは、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

4日目(夜)11 男女の本懐コース(1)

 小村佳々子は、洗濯物を慈愛号にかけていた。物干し竿を指に挟んで動きをとめた慈愛号は、穏やかであった。 佳々子は晴れ渡った秋空を見て、まぶしそうに、上を見て、そうしてあわてて、大木妹人、彼の良人を探した。天気がいいと彼がいなくなるのではないかと、半年たった今でも、そういう気分になるのだった。  大木妹人はそれを見て笑い、大丈…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

テクニカル・リードアウト(1) 大絢爛編

流星号  独立によって火星海軍に夜明けの船が組み込まれた後、配備されることになった人型RB。粗製濫造が過ぎたH型、J型のフレームから一新された新型フレームを採用している。 全長9m、重量38t。都市船内戦闘を見越して脚部は踵指型に変更されている。 流星号の外装はこれまでの単殻構造を見直されており、複殻構造となっていて、おかげで旧来…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

2日目(昼)2 大絢爛舞踏祭コース2

2日目(昼)2 大絢爛舞踏祭コース2  かつてのそれと違って、RBの操縦系統は、大きく変化している。 胸を強打する可能性があるバイクのような操縦系は改められ、全身を前後から挟む通称タイヤキ方式になり、フライトスーツの着用が義務付けられた。 グラム・リバーは、いまや全軍の知るところとなったアリアンのイエロージャンパーに袖を通…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

1日目(昼) 大絢爛舞踏祭コース

「暇だね」  たった一言で水に包まれた星、火星と夜明けの船の現状を説明すると、エリザベスはキャプテンシートに足を乗り上げ、あくびした。 「息子がいなくなって暇そうだな」 運行スタッフが少なくなったので連れてこられたキュベルネスも、退屈そうである。 「そりゃそうさ。母親なんて、そんなもんだろ?」 エリザベスはそう言うと、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLSボーナス ヤガミ3/6

 ヤガミは眼鏡を取ると下を見て、加藤祭の幸せを願った。 どんなに未来を知っていても、願うことをやめることだけは出来ない。 眼鏡をかけて、いつも通り、ひどくひねくれた、冷めた男になる。 未来永劫に何かと戦う淡い絶望を胸に抱えて、それがなければ、まるで自分ではないように。 「未練たらたらね」 あー。先輩に会いたいにゃぁと思…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLSボーナス ヤガミ2/6

 ニーギ・極楽台風は鼻歌を歌いながらいやらしく指を屈伸していた。 少し伸びた髪を振り、笑って共にいる男に声をかける。 「おじいちゃん、大丈夫?」 「黙れ、お前よりは随分若い」 男はそう言う。 声だけは元気で、本体はというと、彫像のように微動だにしなかった。 義体も長いと人間だった頃の癖を忘れるのかなあと微笑むニーギ。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLSボーナス ヤガミ1/6 (1)

「やーがーみっ」  弱い義体版、もとい小悪魔の舞踏子をそのまま小さくしたような小さい舞踏子は開いたドアから顔を出してそう思い人に声を掛けた。甘い声と言うよりも、ミルクのような声である。 ヤガミは既に洒落たビジネススーツに着替え、ネクタイを締めている最中だった。 「どうした?」 ヤガミは鏡を見ながら、そっけなく、そう言う。ネク…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ドラマCDの感想部屋

ここは、ガンパレード・オーケストラと絢爛舞踏祭のドラマCDの感想部屋です。 皆さんの感想こそが最大の宣伝だと思いますので、ぜひかいていってください。(お願い) お近くのCDショップにないときはお手数ですが注文してください。 現在、あちこちで売り切れております。(元が少なかったという噂もあるけど、ごめんなさい) …
トラックバック:0
コメント:121

続きを読むread more

NOTボーナス PS2版大絢爛舞踏祭

エリザベス・リアティには自慢の息子がいる。 アキやヤガミに続く、3番目の息子で末っ子である小カトーの兄に当たる。少し違うのは、本当の息子である点である。 血がつながっている訳ではない。しかし本当の親子であり息子であった。正式な養子縁組をしていたのである。 エリザベスのキャプテンシートには古風な小さな額があり、そこには正装し…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

カウンターアタックのはじまり

 世界のこっち側とあっち側で、似たような作戦を立てた者がいる。 「アテンション!」  あんこをタオルでぬぐいながら、ブリーフィングルームに顔を出したのは軍神タカツキである。ちなみにアニサリ少尉は自室で大泣きしており、この場にはいない。 注目と言った、ジャッコ・ロイダに微笑みかけ、軍神は口を開いた。 「敵は百万。こちら…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

感想・要望の部屋

個々は感想・要望の部屋です。 なお、白いオーケストラの生存・エントリー確認、活躍を尋ねる場合は別のスレッドでどうぞ。 戦死、および恩典対象以外を対象にお答えします。残り3名は急ぎ出します。 ここは感想と要望の部屋です。 (誤字脱字の修正はちょっとまってくださいね。リターントゥガンパレード20回の修正終わったらやります)
トラックバック:0
コメント:200

続きを読むread more

BALLSボーナス BL(陽子) 閉鎖世界・火星

 知恵者が手ずから建造したRBは、そう多くない。 慈愛号(小村佳々子)と、太陽号(陽子)、雷鳥号(暁ゆかり)、聖紫号(朝日野あやめ)、閃光号(東原希望)、皇帝号(シオネ・アラダ)だけである。 いずれも娘の守り刀として建造され、彼女達の誇りを守るためだけに使われた。 一方、量産型として設計されたアデリーを除くと平穏号、希望号、武…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヤガミ復活作戦(1) 敗者復活GAME その1

 未亡人の名前を、舞踏子という。この際だからヤガミ好きは舞踏子の部分に己の名前を入れて呼ぶと良い。舞踏子=ヒサでも、にゃーしゅでもミサでも、まあこの際どうでもよかろう。 誰か一人の名前を入れると読者の一部がすねそうなので、舞踏子である。まあ、男の義体を使っている例もあるが、便宜上舞踏子と呼ぶ。こちらも好きに読み直していただきたい。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヤガミの死(白いオーケストラ・ダイジェスト)

 ソーイチロー・ヤガミは数多の守護妖精を持つ銀河の守護者である。 妖精達はそれを言われると揃って皆嫌な顔をするが、これは、指摘されればきっと嫌な表情を浮かべるヤガミも同じことである。実のところ、中々お似合いなのである。  それでも、もしヤガミが、本当にそれが必要なのだと青く輝く瞳を向けてその手をさしあげればその守護にして火星の風…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLSボーナス 白いオーケストラのセラ 12月26日

 今見れば、ありえないくらい古い道を歩いていた。 寂しくて、懐かしい。息が、とまりそう。全然優しくなんかない、バカみたいな時代。  あの時よりもずっと高い背のセラは、あの時と同じように白い息を吐いていた。 あの頃は制服を着て、地味な色のコートを来ていた。こっそりとリボンをつけて、それがおしゃれだと、思っていた。今は白い房のある…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

白いオーケストラ・前哨戦

 ミサイルが飛んできたとき、谷口竜馬は死んでもいいかと、そう思った。 そうすれば、あの世で咲良を抱きしめて野山を走れると考えたからだ。 一度、目をつぶる。  しかし目の前には工藤がおり、谷口は、この考えを一時断念した。 どちらかが倒れても、生き残ったほうが責任をもって皆を家に帰してやりましょう。咲良にそう進言したのは竜馬であ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLS ボーナス クリサリスの休日(後編)

「俺の妻は戦士でな」 クルスことクリサリス・ミルヒは、自分を囲むように環になって座る子供達に、ゆっくりと諭すように言った。 「強い戦士だ。確かに背は低いが、鷹が捕捉出来ないほど素早い。走る様は電光のよう、夜に叫ぶ様は雷鳴のようだ」 スイトピーは、怒って走るエノラと貴恵を思い浮かべた。そして小カトーを見た。 ウラル・カナンは怒…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BALLS ボーナス クリサリスの休日(前編)

 白い帽子が、風に揺れている。 帽子の主は天を見上げると、青空に白線を引く対潜哨戒機を眺め、そしてやれやれと言った。  隣でBALLS達が、くるくる回っている。 クリサリス・ミルヒことクルスは今、休暇中である。 遠くからお父さん、お父さーんと声をかける恵に、誰も見ていないので少しだけ手を振り、そして、帽子を取って太陽を浴…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

エンドボーナストラック 瀧川ホームラン(3段階目)

 結局無事で帰って来たにもかかわらず、萌は口をきいてくれなかった。  それで、瀧川は黙ってしみる消毒液に耐え、欠けた肉片を補うバイオパッドの定着に耐え、包帯巻きに耐えている。  夜のテントで、二人きりのことである。本当は善行もいるはずだったが、善行は眼鏡で金髪の芝村に会議だと連れて行かれて、まだ戻って来ていない。  遠…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

NOTボーナス 瀧川奮戦

戦いは、続いている。  瀧川陽平の目は大概のものは追うことが出来る。 その上で、その気になれば大概のものを”止めて”見ることも出来た。 集中力で一瞬の時間を際限なく分割し、その中で動けたのである。 昔、母親に殴られていたときは恐怖が永遠に続くように思っていたが、瀧川はその能力を、初めて何かに感謝した。 紙一重で被弾…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

感想部屋(芝村索敵所)

ガンパレード・オーケストラ、毎週再出荷中です。第一次出荷目標は超えました。 ついでに絢爛舞踏祭も再生産中。 あとはドラマCD群が売れてていけばいいんだがなあ。 レムーリアはそもそも売ってないとよくききますが、実はかなりの量を作っています。 ということで、ここは感想部屋です。 皆様の感想をお待ちしております。
トラックバック:0
コメント:200

続きを読むread more

エンドボーナストラック 瀧川ホームラン(2段階目) 

一方そのころ。地球。日本。  同名の息子のせいで、今は大カトー・瀧川と呼ばれることになった不良中年大カトーは、何もかも手動で築250年という実家の居間にあって、妻と二人きりの食事をしていた。  食事の方は焼き魚と豆腐の燻製、筑前煮、みそ汁、ご飯、納豆という献立である。 会話は、あまりない。息子がいると親子で盛大な食い物の取…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

エンドボーナストラック 瀧川ホームラン(1段階目) 

時は2252、舞台は火星。 光すら届かない深い海の底に、恐るべき鯨のような形の潜水艦が無敵の速度で進撃している。その艦の名を、夜明けの船と言った。 /*/ 「やっほタッキー」 少女エノラ・タフトは夜明けの船、第2ハンガーの出入り口の階段に座り込んでいじけているピンク髪の少年に声をかけた。  エノラは本来、家柄から言えば…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more