外つ歌:合間の歌

注意:本編は処刑指令 の直後の話です。

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 ヤガミは恋人と不本意な分かれ方をして、イライラしているところを、今度はシュニーマンに時間稼ぎとも取れる反論を受けて、輪を掛けて気分を害していました。
 とはいえ、シュニーマンがこういう行動にでるであろうことも予想して、彼は先んじて青を送り込んでいました。名前だけでも海法と名乗る者を、シュニーマンのような穏健派は殺せまいと考えていたのです。

--それにしても、エーリとかケンジとかに続いて海法の偽物、つまり黒のオーマが敵、ということか。策術を弄しているようだが、さすがというか、低レベルだな。

 そんなことを考えながらシュニーマンを追い返し、ヤガミは本題である山を攻略作戦に着手しました。整備は遅れているものの準備は順調、あとは突撃するだけです。

--大変です!
 戻ってきたシュニーマンに、ヤガミは全力で嫌な顔をしましたが、ため息をついただけで話は聞きました。
--今度はなんだ。どうでもいいことだったらお前の尻は七つに割れる。
--ド、ドラゴンが飛んできています。

 ヤガミは長いため息をついたあと、シュニーマンを見ました。相手も嫌そうな顔をしているのを見て、少し機嫌を良くしました。
--ドラゴンは今回味方だ、足並みを揃えている。
--いえ、でも。
 シュニーマンの反応にヤガミは眉をひそめました。偵察車輌の画像を受け取って顔をしかめます。

--これが竜なものか。なんだ、このヤツメウナギの親戚みたいな金属物は。
--竜を名乗っています。
--バカも休み休み言え。敵かどうか確かめる。竜ならクェスカイゼスと取り決めたXバンドでのプロトコルがあるはずだ。一応通常通信の平文でも同じ内容で呼びかけろ。
--分かりました。反応がなければ?
--敵、ということになるな。確かに現状は対空戦力が不足している。見事なエアランドバトルだ。
--迎撃準備してきます。
 ヤガミは頷いた後、背後の機体を見ました。
--間に合わないのか。