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zoom RSS 上級秘歌:青の攻撃

<<   作成日時 : 2019/02/04 23:25   >>

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 ヤガミの苛烈な指示にシュニーマンは一度引き下がった後、穏健派の仲間の助けを借り、反論資料を作ってヤガミの元へ向かいました。
 シュニーマン再度の訪問を聞いてヤガミは組み上がりそうな新しい希望号を見上げた後、面倒臭そうにシュニーマンの相手をはじめました。だいたいこうなることは、予想していたようでした。

 一方その頃。
 リン・バウマンと幼いロイ、リベカとリチャードという四人は惨劇の山へ向かっていました。
 一旦来た道を戻るように背の高さほどの草を掻き分け草原を歩いていると、ふいに叢が揺れて、ひどく優しい顔をした、髪が黒すぎて青く見える少年が姿を見せました。
−−やあ。
−−リベカ、それは敵だ。
 目の見えないリチャードの声がリベカの耳に入るのと、青が剣鈴を振るうのは同時でした。リベカがこれを避けきれたのは、リチャードの指示に従うときに一々考えたりしないリベカの癖によるものと、もう一つ、リン・バウマンが十手で剣鈴を受けたからでした。
 剣鈴は十手を情報分解させてそのまま横薙ぎに草を刈って行きました。
−−へえ。この攻撃を躱すなんて。凄いね。
 罪のない笑顔を向けて、青はそのまま剣鈴をくるくる回しました。
−−でも、これはどうかな。
 次の一撃が避けられたのはリチャードが耳を澄ませて青の気配を良く読んでいたからです。リチャードの右という言葉にリベカは素早く反応して左手で短剣を青に投げつけました。青は短剣を指二本で挟んで受け止めると背に目があるかのように動いてリン・バウマンの剣撃とロイの手裏剣を回避していました。
−−凄いね。
 青はそう言ってリチャードを褒めると、リチャードに狙いを絞って電光石火の動きで首を取りに行きました。この一撃を止められるものなど、人間には誰もいないでしょう。

 ところが止められました。それも素手で。
 女の細腰よりも太い腕を輝かせ、青の一撃を止めたのは、見上げるように大きな黒衣の青年でした。一瞬でファウ・リューンが集まって中和をしたのです。

−−名乗りも口上もなく戦う、それも目の見えない者を狙うとは、いかんなあ。実にいかんなぁ。リューンが泣いているぞ。自分がなんのために戦っているか分かっているか。うん?
−−おじさんだれ?
 青は尋ねるのと同時に剣鈴を振りました。黒衣の青年はなんだ、わしの顔もしらんのかと言いながら、引かず素手で二度、剣鈴の攻撃を簡単に中和しました。
−−剣聖バロ。黒の黒、とも言うな。



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