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zoom RSS 外つ歌:処刑指令

<<   作成日時 : 2019/02/03 23:56   >>

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 ヤガミは帝國標準の新フレームであるオーロラに、落下時に傷一つなく焼け残った本来のオーロラ用リアクターである縮退炉を積み、脚部に二つの対消滅エンジンを組み込むと、頭部コクピット前席前に同じく焼け残ったプラチナballsをセットしました。
 ballsは縮退炉を外部機器として認識するとその力と自身の体内工場の効果を発動させてまずは分身たちを創造。
 瞬く間に一〇万機以上の数に膨れあがると、今度はその力を使って機体の装甲や、剣鈴や、センサー類や分子モーター類を作り上げ、新しい機体を組み上げて行きました。

 ballsが活動を行えば行うほど、機体が完成に近づけば近づくほど、外では青い雪が見られるようになりました。
 ヤガミは青い雪を片目に、もう片方の目で出来上がる機体を眺めながら、なにかを言おうとしてやめました。彼はただ肩を張って、戦い続けることを選びました。

 シュニーマンというヤガミ付きの副官であり、犬好きの青年がヤガミに告げました。
ーー海法という人間が接触をしてきたようです。
ーー敵だ。殺せ。
ーーわかりました。あー。理由を聞いても。
 ヤガミはそんなことも説明しなければお前は働けないのかという顔をした後、口を開きました。
ーー本物はタンコグラードに参加し損ねている。それは偽物だ。徹底して殺せ、灰も残すな。連中は二人で単位で動いているから、二人、もしくは四人がいる可能性がある。これも殺せ、必要なら青がやる。
ーー分かりました。すぐに。
 シュニーマンは苦い顔で引き下がりました。彼の上司は決断したが最後、絶対に躊躇も温情もないのでした。
 ヤガミはシュニーマンを見送ると腕につけた多目的結晶を輝かせました。
ーー青。すまんが何人か片付けることになった。
ーー分かった。
 青はその頃僚機のパイロットとして選んだ“えお”やダームとトランプで遊んでいましたが、表情を変えずにそう答えました。
 彼は明るく負けちゃったというと二人の頬に口づけして、ちょっと行ってくるね、修行しといてと言いました。

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