外つ歌:後方のエース

 翌日になると後方の分析やそれに伴う整備関係者の大幅な増員もあって、エンジンの現地改修が始まりました。  これにより、燃費は悪化しつつも出力が八%程度増加、結果惨劇の山は征服の山と言われるようになるほどクリア者が続出しました。数値にすると僅かな改修でしたが、ピロット族にとっては、その八%が生死勝敗を分けるくらいにギリギリで戦っていたの…
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外つ歌:眼鏡の補給士官

 倉庫の中でヤガミは面倒臭そうにタオルを捨てると、着れそうな服を探しました。  青はにこにこ笑いながら、その様子を眺めました。 「ここは地上、そうだな」 「そうだね。聞いてなかった?」  ヤガミはニーギがまともなことを言うか? という顔をした後、イチゴ柄のトランクスを穿きました。ズボンは太めでしたが、ベルトでどうにかできました。…
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外つ歌:復活の眼鏡

 ヤガミが目を覚ましたのは促成クローン用ポッドの中でした。”08ワカミヤ”と書かれたポッドの中を眺め、自分が積層バイオプリンターで現在進行中で印刷されているのに気づくと、ため息をついて再度眠りました。起きていてもやることがないと思ったのです。  目が覚めたのはそれから六時間ほど。ポッド内の培養液が抜かれ、ヤガミはべとべとする気持ち悪さ…
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戦車戦の終わり

 背に地球光を浴びながら、ヤガミは星々の海を眺めていました。 --総戦闘時間四二〇〇秒。一八〇秒どころじゃない。壮大なタイムオーバーだな。  そう言うと、自爆シーケンスを作動、機体が圧縮熱で燃え尽きるように角度を調整すると噴射して、さらばさらばとメッセージを送りました。  一方地上では地図と、双眼鏡と、手旗信号で、指揮系統を復…
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外つ歌 コンタクト(接触)

 眼球が潰れ、内臓が口から飛び出し、食いしばった歯が割れるようなGをヤガミは笑って耐えました。  艦の主砲でもある電磁カタパルトから投射され、惑星の重力に引かれながら丸みに沿って落ち続けます。  予想される会敵距離まで四五〇km、秒速一二kmでの射出で会敵まで三七.五秒でした。主エンジンを用いても変えられる角度は僅か0.2度。スティ…
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外つ歌:射出シーケンス

 戦術核兵器が放つ閃光と爆風の後に、羊角の化け物たちと不死者たちが動き出しました。何もかもがとろけるような温度の中で、化け物たちは焼かれて壊れながら、それ以上に自己を再生し続けました。 --これで勝ったつもりか。 --でしょうねえ。電子機器とかぶっ壊してやったとか思っているんでは。  ひっくり返った装甲車の中で指揮官スモッグと…
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