芸事奉納

 短冊を燃やした翌日七日は、江戸時代の子供達最大の恐怖。芸事奉納が行われる。
短冊に描いた芸を奉納し、願いを形にするのである。 八月末の夏休みの宿題みたいなものである。そう考えると、今も昔もなんら変わってないのかも知れない。

腕に自信があるものは、短冊は書かずにいきなり奉納から入る。
大人はだいたいこのパターンであり、短冊は子供のもの、という意識がある。
神社ではこの芸事奉納を見ようと大変な人手で賑わっていた。

ちなみに江戸時代において、芸事に限らず習い事では、先生が報酬を貰えるのは、こういう奉納の時だけである。
親は芸の上達を見て御礼する。上達せねば御礼も薄い。先生もかなり本気であり、子供は大変なめにあった。

盆暮れ正月だけでなく、江戸時代ではなんのかんのといっては、この種の奉納が行われている。これも先生のためである。

芸事奉納は芸事を司る弁才天を奉る神社仏閣でこれが行われる。のち、才は財に繋がるとして弁財天となるが、この神様の本業は芸事である。
ちなみに弁才天は仏教の尊格でもあり、だから芸事奉納は神社でも仏閣でも行われる。仲良く二つの宗教が同じイベントをこなしている。

お寺でも習字を教えることはあり、こういう発表の場は必要だったのだろう。

 芸事奉納には一つのルールがあり、大抵神社仏閣によって題が決められ、それにそって奉納が行われる。

今年の奉納のテーマは七人の乗り手というものだった。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス