KBNのガイドビーコン

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 七夕というものは、夜明けの晩に神事が行われる物である。七月七日に変わってしばらくというのが、夜明けの晩ののことである。
新暦の七夕は梅雨であること多く、故に全国的にまず曇りであり、これに限っては旧暦の七夕を推す団体もある。

天文台などはこの例で、旧暦を葬った国家組織に連なる関係で旧暦の語を使えないが、大変面倒くさい定義の仕方で、旧暦の七夕を伝統的七夕として、推奨している。

旧暦は、すなわち太陰暦は月の満ち欠けを一月とした暦法であるから、七夕は言い換えれば必ず月の位置が決まっている。
上弦の月である。

上弦の月は昼間に出て夕方に正中し,深夜に沈む。下弦の月は深夜に出て明け方に正中し,昼間に沈む。

つまりは星々を見るのに向いている日として、わざわざ夜の最大光源である月を外していたわけだ。
新暦の七月七日近辺の上弦の月は七月八日に来る。 だから七月七日の夜明けの晩が、魔術を掛ける一つのチャンスになる。
これを逃すと月の重力や光によってワールドタイムゲートの位置が遷移し、焦点が合わなくなる。次に合うのは旧暦の七夕になってしまう。

そこまでニューワールドや人々の心が持つとは、とうてい思えぬ。
典型的なワンチャンスゲームである。


 ロケットを打ち上げる際では漁業権や航空管制の関係で、打ち上げタイミングが制限されることがある。
これを窓、ウインドウといい、ウインドウが開く、閉じるという。今回のウインドウは一日。それも二十二時から一時までの三時間である。
問題は天候だ。星空が見えるかどうかは、まだ分からない。


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オペレーション”キュウリのウマ”

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 六日未明には選別された短冊を笹とともに燃やし、煙と火をあげる。
煙は今は香を焚くことに置き換わっている。笹と短冊は水に流すことになっているが、本来は手元に届くよう、火にくべて煙にして届けるものである。

 既にもうもうたる煙があがっており、猫は迷惑そうに、尻尾をふっている。
なるほど、酷い煙である。水にながすのもむべなるかな。

はるの作った胡瓜の馬と、越前の作った胡瓜の馬たちが、並べられた。合計七騎。中々にして壮観な騎馬軍団と言った面持ちである。
煙の近く、居間の机の前で、胡瓜の馬は駆け上がる時を待っている。煙のせいか、猫もさすがによってこない。

 この日。七月七日は太鼓の日である。
短冊を書くのが関東風であるならば、関西風というか、上方においては、七夕は太鼓を叩きまくって夜を遊んで過ごす事になっている。
太鼓も煙も、その示すところは誘導である。ガイドビーコンだ。

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