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zoom RSS パート21

<<   作成日時 : 2011/03/23 21:58   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


 夜空に弾道曲線で飛ぶ、らうーるカー、一つ。
本物の流星のように飛んでいった。

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 急速に発信源から遠ざかる通信は、音が途切れ途切れだったが、気の短い彼女が激怒する前に、チューニングには成功した。

不意に鮮やかに声がした。
「こちら、悪童。共和国がでかいのを打ち上げたようです」

わんわん帝國皇帝、ぽちは、巨大ならうーるカー、エアバイクにまたがって天空をかけていた。長いスカートが月夜にはためくのもなんのそのの、弾道飛行である。

彼女は咳をし、目を細め、最後に大声で威厳をこめていった。

「よろしい。では帝國の出番だ。帝國の意地を見せよ」

その一言ではじかれたように帝國が動きだした。

一斉に防空網が蘇り、FVBの宇宙艦艇群が皇帝陛下より上にあってはならないと、莫大なエネルギーロスを無視して整列と降下を開始する。地球光に照らされて赤い光を上げながら降下する艦艇群は、そのままアーチとなって皇帝の帰還を祝った。

右と左を降下する巨大艦艇の中、らうーるカーを乗り捨て、空に身を躍らせるぽち。腕を組んでいる。くるくるまわる。

皇帝専用のBドール。すなわち帝國の誇り、全装甲が金で装飾されたRTR、リファイン・トモエリバーが彼女を抱きとめた。そのコクピットに堂々乗り込むぽち皇帝。右足ハイキックしてハッチを閉めた。モニターが回復する。帝國全戦力が全集モニターに投影される。

「Aドール。所定位置へ」

星鋼京のAドール。すなわちエバーライトが空中に飛んだ。
飾りもなにもない量産型そのものと言うエバーライトは、RTRと相次いで作られた兄弟機だった。

RTRが一騎当千の軽量万能機なら、エバーライトは軽量単能機である。出来る事が極端に少ない。

だがそれでよかった。

RTRとは全く別の考えで、この機体は万能を体現しようとしていた。

 ぽちは凛々しく口を開いた。
「Aドール。選択装備装着。破城槌」
FVBが船体設計を行い星鋼京が砲を設計し、宰相府が量産を開始した、エバーライトの100倍の長さ、6万倍の質量を持つ巨大なレーザー砲が打ち出された。

 空中を舞うエバーライトがガイドビーム照射。砲があちこちからロケットを噴射して姿勢制御して相対総度を合わせる。 合体。 この瞬間にエバーライトは超遠距離砲戦可能となった。機体そのものはコアでしかない、Aドールの本領発揮である。

「Aドール、装着成功」
「地磁気、地球の自転、コリオリ力、入力」
「入力成功」
「土場、天候兵器機動。回廊をクリアに」

 大砲の狙う先、地球を半周する勢いで、にわかに雲が湧き上がり、雨を降らせた。雨の後は気持ちよく晴れた。 空気中の塵が地上に落ちて、レーザーのエネルギー損失を最小にした。

「Aドール。太源接続。弾道計算開始」
「弾道計算成功。引き鉄をBドールに。我に誅せぬ敵はなし」

皇帝はそれを受けて堂々とターゲットスコープを覗き込んだ。対閃光ゴーグルをかぶる。
「ならばその無敵の一撃で、臣民一人を助けて見せろ。照射!」

世界が真っ白に輝いた。

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 攻城砲……!!

 エバーライトは巨大な大砲をぶっ放した。
月の半分を焦土に変えるレーザーの照射。天に。

暁の円卓のほむらは右手をあげ、光砲使いの力を解放した。

天に向かうレーザーが湾曲する。90度。

暁の円卓上空を曲がり、湧き出る化け物を消滅させると、そのまま皇帝とその護衛艦隊へ。
アーチを作る護衛艦隊群は一斉にニュートン型空間歪曲シールドを展開してレーザーの軌道をさらに曲げた。先頭のトモエリバーが剣を抜き、行く先を示した。輝きが飛んでいく。

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はるか。ダークサマーレルム。

 えーと。これをどうしろと?

遠く、近づいてくる巨大な光を見ながら、緋璃・ロッシは眉間にしわを寄せて考えた。

この光、是空砲でなければエバーライトの特殊装備だろうか。そうか、量産成功したんだな。

それにしても璃瀬め。なんでこう、勝手に出歩くかなぁ。御奉さん偶然助けられたのはよかったけどああもう、あの娘難しー。

ぶつぶつ呟く緋璃。現実逃避している。
いや。両手で旦那であるラファエロを前に立てていた。苦笑するラファエロ。

「俺にどうにかしろと?」
「光使えるでしょ」
「まあ、そうだ」

 緋璃は苦笑する旦那の口にチョコならぬキャラメルを放り込んだ。
自分も食べる。

「娘のところにいくのでここは素早く」

 口だけを笑わせるラファエロ。
左手を伸ばす。巨大な光をとめる。

全ての敵が、御奉が、呆然と眺めている。
ラファエロは右手で帽子をかぶりながら左手で光を握りしめ、一発の輝く銃弾に変えた。

おもむろに拳銃に詰めるラファエロ。

「衛星兵器だ。悪いことはいわん、逃げた方が賢明だな」

ラファエロが忠告を言う前に敵は逃げ出していた。
片方の眉をあげて器用に肩をすくめるラファエロ。片手で御奉の襟首をつかみ、自分の首に嫁をつかませて地面を撃った。そのエネルギーで世界移動する。

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