電網適応アイドレスSystem4

アクセスカウンタ

zoom RSS 小説アイドレス1214

<<   作成日時 : 2009/12/14 23:49   >>

驚いた ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

それから、一五年。

戦いは、続いている。

/*/

 わんわん帝國は各地で攻め込まれていたが、よく、持ちこたえていた。
そこに、もはや昔の帝國の面影はない。

そこにあるのは、帝國らしい、帝國である。

 その日。涼州藩国は雨が降っていた。
巨大な戦いが起きた後には、雨が降る。

 空では、稲光のような、輝きが複数。
その遙か下、地上では国民の多くが、天領である宰相府へ避難しようとしていた。

同国藩王、悪童屋四季は幼い皇太子アルスを抱いて、雨の中を馬で走り、陣頭指揮をしている。
アルスは雨に濡れても動じることもなく、悪童はこの息子はすごいなあ、と、苦笑している。この父親は、子供を薄気味悪いとかは、思ったりはしない。

「寒くないか」
「別に」

そう受け答えをして、しばらく黙る親子。

「なぜって、思ってないか?」
「思わない。俺は、父上の子だ」
馬の上で腕を組み、濡れながらも表情をかえず、アルスはそういった。
その姿を見て、国民の多くは感銘を受けた。

さすがは我が王、そしてその子よ、という感銘である。

そんな感銘をおきざりにして悪童は馬首を返し、馬を走らせた。
悲鳴が、聞こえたのである。

悪童は険しい顔。アルスは最初から険しい顔。

国民が悲鳴をあげていたのは、夜闇から巨大な怪犬がぬっと姿を現したからだった。次に現れたのは、I=Dたち。

帝國軍の新型歩兵戦対応I=D”チップボール”たちであった。
よんた国製の歩兵銃を構えた歩兵も続々と登場し、それで悪童は、頬をゆるめた。

最前列の巨大な怪犬が人悪そうに笑った。

「おまたせ。PPG到着です」
「上は?」
「さあ、帝國軍じゃないんですか?」

帝國軍の指揮官にむかってそう言えるのが、JAMクオリティである。
悪童は苦笑すると、じゃあまあ、宰相府からかなあと、言った。

このころ悪童は知らなかったが、助けに来ていたのは蒼龍と、そこから指示されたポレポレであった。

さあ。とJAMが返事するそばから、続々とたけきの国のデリシャス拳法家、つづいて、暁の円卓の戦士たちが夜の闇から登場する。

特に暁の円卓は摂政、王、王女含め、宮廷全部が移動してきた様でであり、その様は、大変な立派なものであった。まず規模からして最大規模であり、その強さは一人をして一騎当千ばかりであった。

「うーす。稼ぎにきましたー」

白石はそういってにやりと笑うと、悪童の指揮下に入り、中軍を編成。左右両翼をPPGとたけきの派遣軍でかためて戦闘に突入した。

/*/

JAMという男がいる。どういうわけか、巨大な怪犬の姿を好んでしている男である。二言目には俺は犬だから関係ない。というので、第七世界人の中では、おもしろおかしく、見られていた。

生まれは土場藩国。土場の民らしい自由な男というか、犬であったが、PPG、すなわち王女親衛軍(プリンセスハートガード)では高く評価され、PPG内部と満天星では騎士の中の騎士とされている。

本犬がきいたら、笑い転げるような評価である。

それでいながらこの犬物、もとは単なる寄せ集めのPPGが精強なる帝國の守りに変えた、有名騎士である。

かつて、満天星藩国で内乱があり、王宮を暴徒が占拠するという事件があった。このとき、王女が差し向けた援軍が、JAMの率いるPPGである。

かなりのつらい戦いで、勝率はなんとか勝てるほど、手加減してはとても勝利を約束できない、というところを、JAMは自国の軍の指揮なら皆殺しのところだが、王女とPPGの看板しょってるので、仕方ない、手加減して不殺で戦うと、指示し、突入して自らも戦ったのである。

これが、PPGのその後や、社会的地位を、決めた。
さすがあっぱれPPGは王女の軍よと、民衆は思うようになり、兵士は襟を正し、精勤することになった。規律もよければ治安維持にも良くでることになり、結果、ISSとも良く共同戦線をはり、ますます評判を、よくした。

そのJAMは、PPGだからといって悪童から離れて、わりと好き勝手に動いてる。任された場所は右翼、今回はよんた王に指揮をおしつけ、ふんふんと地面のにおいなどをかいでいた。

 是空が現れるのは、このあたりである。数名のACEともに、姿を見せる。
悪童とは仲がよく、それを助けるという事情もあったが、政治的には帝國を助けたという、小遣いがほしいという計算もあった。助けられてばかりでは心がおれる。

是空はJAMをみると、親しげに手を振った。
JAMはがるるると言った。犬のふりをしとけばよかったなと思ったが、まあ、そういう日もある。

「俺も手伝っていい?」
「いいんじゃないすか。俺犬なんでよくわかりませんけど」
「ま、皇帝と悪童にはもう話してるんだけどね」

JAMはいらりとしたが、るしにゃんの弓兵たちがいるのでかわいい犬のふりをした。見知った顔があった。すぐに俺の立派な毛並みをさわる女だが俺は犬なので問題はない。

/*/

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
驚いた 驚いた
面白い
ナイス
小説アイドレス1214 電網適応アイドレスSystem4/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる