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<<   作成日時 : 2009/02/03 15:01   >>

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#ごらんの番組は当初と異なる編成で流しております。

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時は、少し動く。今、である。

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 南国人、という種族がある。
古くは森国人に対して南にくだり、森のほとりに住み始めた民である。
西国人や森国人ほど苛烈なことを望まず、穏やかな生き方を選んだ民の、子孫である。

彼らの祖先は西国人のように完全なまでに古い時代を否定することも、森国人のように古い時代の墓守をするようなこともしなかった。

 彼らはおおらかであった。彼らはシオネアラダを良く覚えており、その名を忘れたその後も、その暖かさだけは良く受け継ぎ、後の時代へ種子を残し続けていた。

さすがに多くの民が死ぬようなことには眉をひそめたが、それ以外の大抵は、許した。多分に母性的であり、母の愛をもっていたのだろう。そこには無限の許しがあり、タブーは薄かった。家系図をみたりすると時折びっくりするような(あるいは震えるような)婚姻関係があったりする。全ての猫妖精の肌色から、始原が南国にあるという学説も、あながち、嘘ではなかろう。

彼らは、暖かいところに住み、暑すぎるところに住まず、寒すぎるところに行かず、森の奥にもいかなかった。彼らはもう悲しいのは嫌なのだった。そして狭くても不都合が多くても、気候的に住みやすい地域から離れるのを嫌がった。太陽が隠れるのを嫌がり、だからいまだ高層ビルを建てていない。

温度分布にして朝12度以下、22度以上の地域では未だに彼らは家を建てることをしない。寒いところは北国人のもの、砂のあるところは西国人のもの、彼らの童謡では、そう言って教え聞かせてもいる。

南国人の作った主要国は3つ。

一つはリワマヒ国、一つは鍋の国、最後の一つは、akiharu国である。

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 話の発端は、リワマヒ国と言う国である。
この国は英明な国として知られ、同時にまこと南国人らしく何でも許し、ライフサイエンスも全面解禁、クローンもあればウォードレスになる植物まで、なんでもござれであった。

その彼らが、彼らの愛する密林を広げるために”繁茂”という技術に手をつけた。
それ自体は禁忌とされるTLOでもなんでもなかったが、結果として、TLO以上の脅威として、人々を苦しめ始めた。

繁茂による植物の、その増え方は1000倍を軽く越え、砂漠を、塩の吹いた畑を、恐るべき地下の迷宮を、緑で埋め尽くすはずだった。巨木を作り、それを骨組みにして高層ビルを立てる計画もあった。

そして壊滅した。

一度、余りにも増えた緑を禁止したその折に封じていた迷宮が息を吹き返し、恐るべき瘴気(ヤオト)を噴出していた。過ちに気づき、再び繁茂を使ったときには時、既に遅く、瘴気に当てられて変質した微生物によって国に疫病が広がっていたのである。

疾病の名前を、マンイーターと言う。

 運の悪いことに、リワマヒ国は食料輸出国であった。
熱処理などを完璧にしていたものの、瘴気に当てられて変質した微生物は強く、生き残ってその上発見されず、そして周辺国へ広がった。

 最初に犠牲になったのは、聯合などで付き合いが深かったキノウツンである。
潜伏期間を経て発症したのはキノウツンが最初であり、これのせいで、捜査は混乱することになった。最初にかかっていたリワマヒがなまじ医療において進んでいたせいで、軽度の症状くらいでは表面化しない事情があった。

 星見司処の長でもある海法と、医療を司る和錆、疾病研究所の建設と言う形でA&Sが協力して病原体を調査して、ようやく正体に気づいて輸出禁止を勧告した時には、既に遅かった。

リワマヒから穀物を粉物として大量に輸入していたレンジャー連邦、続いてFEGと、次々と発症した。

本来食糧生産地をもっていて発症などせぬはずの旧ながみ藩を擁する無名騎士藩国も復興時期に民間レベルで食料援助物資を受け取っていた。

 一つ無事なのは、例によって孔明の策により、食料自給をなしとげていたフィーブルであった。かの国は、孔明の去りしその後も、その絶大な加護で先々の悲しみを片っ端からよけ続けている。

第7世界時間2月2日21時、マンイターの毒性が急激に上昇。発症から死まで20時間、これが、爆発的に広がり始めた。

21時30分。諜報機関からいち早く情報を得た帝國軍元帥、悪童屋・四季は独断と責任で帝國と共和国の連絡切断。全ての物資の流れをとめた。
これによって帝國諸国はひとまず安全を確保された。

全責任を私がとりますと頭を下げに来た悪童は、宰相から褒められている。

共和国が全滅したら、帝國だけでアイドレスを続けることになるだろう。

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