電網適応アイドレスSystem4

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<<   作成日時 : 2008/12/05 14:48   >>

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電網適応 アイドレス

 にゃんにゃん共和国藩王会議は星見司の示すいくつもの侵攻可能性のある場所をにらみ、そして一つの答えを出した。

全部に挑戦する。護るべきは全て護る。 全ての地域に派兵し、護るべき者に猫の傘をさす。

 選べる自由の中から最も困難なものが選ばれた。
それが、戦略として適当かどうかはわからない。これより先、多くの者がたくさんの苦労をするだろう。

ただ一つ。はっきりしていることは。
共に和して自由の旗に栄光を与えるというにゃんにゃん共和国の国是は、今日も護られたということである。
少なくとも人の心の中にその旗ははためいていた。
          (ゲーム結果:イベント67 共和国の行く末)より

にゃんにゃん共和国の藩王会議ホームページに藩王たちが選んでおいた文言から 50218002


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この日、聯合だ、編成案だ。軍隊人事だで、あちこちが騒いでいるが、大部分のアイドレスプレイヤーは暇ぶっこいていた。
戦争はそんなものだ。まず苦労するのは上のほう。いや、もう一つ工場の人も、大変だ。

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 鋼の王、GENZという藩王がいる。

  *藩王は藩王の持つ全ての権利と無限の義務を持つ。


わずか一行、それだけ書かれた人が背負うには重すぎる、だが誰かが背負わねばどうにもならぬ、そんな藩王という、人の魂を鎧(よろ)う服、アイドレスを着、そのアイドレスが謡うがままに民と人が心に思い描く藩王とならんとし、ついにはアイドレスのその通り、共和国はおろか遠く帝國にまで善王として名をはせた男である。

 アイドレスという宇宙の中で、このアイドレスに袖を通すことが出来る者は、わずかに40名に満たない。
このアイドレスをまとう者は、リアルでも藩王、あるいは藩王様と呼ばれるのが通例であった。

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 そのGENZは、造船所を改装したRB工場を見ていた。見渡す限りの、9mの巨人が量産される光景である。
その同時量産数は100機を超え、共和国の莫大な生産能力を見せつけるとともに、共和国の対絢爛方面作戦の一手を握っていた。

あちこちから溶接の火花があがる。工員は連日突貫で作業をしており、たとえ鋼の王だろうと大統領だろうと挨拶せずに作業を優先して良いと、命令を受けていた。

そして。

命令は忠実に守られていた。

見学に来ていた是空とGENZは顔をあげない工員たちを見て苦笑しあい、後で酒でも届けようといいあった。

是空は口を開いた。
「ちと多くないか」

GENZは頭を下げた。
「突貫の量産です。完成検査を合格しない場合もあります。一応、180機を作って状態のいいものから戦闘に出す予定です」

RBという人型の潜水艦は、軍艦のほとんど全部がそうであるように芸術品である。
大量産される小型艦であるRBも、そのあたりは同じ。作る工場、作業者、部品納入業者、部品そのもののかすかな違いが積み重なって、かなりのばらつきがあった。

「これが終わったら、自分も”組み屋”として、組み立てを担当します」

組み屋とはばらばらな部品精度の部品を集めて、組み上げ、最終的には同じ程度の性能を発揮する機体に仕上げる熟練工のことである。
鋼の王は王であるのと同時に、共和国屈指の熟練工であった。この上を行く熟練工は、もう帝國にいってしまったあと一人しか、存在しない。

GENZは微笑んだ。
「当たりをあつめて、当たり機をつくることも出来ますよ。まあ、集団作戦で一機だけ性能違っても運用が面倒なんで普通はやりませんが」
是空は微笑んだ。
「大統領専用機か……」

「いえ。藩王も相当数出陣するでしょうから、少しでも生存性の高い機体を用意したく」

是空はよろけたが、まあ、そうねと言った。
GENZは笑った。

見学は終わり、掘り下げられたドックから地上に出るさなか、是空はもう一度、巨大な工場の全景を見た。
並ぶ180の巨人たちが、明日の戦いを夢見ている。

「共和国万歳! 自由万歳! 万種の民、万古の歴史、万藩の国 国是は一つ、共に和して自由の旗に栄光を与えん!」

是空は欄干に手をあててそう叫んだ。返事のつもりか、精勤の証か、溶接の光がいっそう強くなり、槌の音が激しくなった。

是空は笑った。


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 フラッグブレイク。つづく。

 帝國の愛鳴之藩、決闘騒ぎを起こして瀕死の重傷を負い、死ぬはずだったバルクというACEが、なんと自力で回復して見せたのである。
時に救出の手立てをいろいろな人が立てていただけに、そりゃないよな展開だったが、救出対象が自力で生還というのはなんぼフリーダムなアイドレスとはいえそりゃないだろうとゲームデザイナーが呆然とする展開だった。

ゲーム的には死亡判定の後、命と引き替えの最後の一撃かませるように魔法判定の処理をいれてたのだが、(これでいろんな少年漫画が再現できるはずだった)この仕組みを利用して自力で遅延効果つき蘇生呪文をかけて死ぬ。ついでに死亡処理が先にくるので呪いなどもいったんフラグクリアされるというほんまもんのフラッグブレイクが展開されたのだった。

 現象としてはすごい面白いのでバグと判断するかどうか悩むケースである。いや、バグなんだが。

ともあれ、これでバルク、ミーアの黒い魔術師は、復活した。
最後の死に水を取りに来たミーアというプレイヤーは、目の前で巻き起こった超展開に呆然としたが、次に、拗ねた。自分の苦労が報われなかったことではない、もすこし恋人に説明してくださいということで、拗ねたのである。

え、そこなの?と筆者は思ったが、突っ込む前に対するバルクの返事が出てしまった。
返事は、

「できるかどうか自信がなかったので、言いませんでした」

である。いまあ、まったくそうなんだが、ゲームデザイナーとして色々考えさせられる日ではあった。

ちなみにミーアは翌日起きたらうれしさがこみ上げてきたらしく、素直に喜んでる。まあ、そういうものかもしれない。
苦労したから喜びがあるのではなく、好きな人が生きているのが、喜びなのだ。いや、バグはなおすんだけどね。





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