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zoom RSS ターン11 折れたる自由の旗 〜共和国崩壊の日〜

<<   作成日時 : 2008/06/01 07:07   >>

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折れたる自由の旗 〜共和国崩壊の日〜

 ISSという、騎士団がある。
帝國宰相府を母体として作られた、中立的な治安維持組織である。
度重なる出動で疲弊したエースの人的被害に嫌気さし、あるいはシーズンインでエース介入特権が停止されることを見越して設立された。
帝國によらず、共和国でも広く活動するため母体は巧妙に隠され、生活ゲームにおいて多くの人命を救った。



その組織が、ターン10も終わりである5月30日に、崩壊した。
崩壊しただけではない。これが共和国に致命的な動乱と、何ターンにも残る傷を残すことになる。

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 理由は非常に単純で簡単であった。舌禍。である。
まずもって自称ISS参加要員(編成に組み込まれていないルール上は無関係者)が打ち合わせにおいて大挙押し寄せ、ISSの実務を行うメンバーを取り囲み、このうちの一部が帝國侵攻におびえる、あるいはナーバスになっていた共和国の者で、その数名が歴史に残るほどの暴言を吐いて、ISSの実務メンバーであるACE全員の辞職に追い込んだのである。

これらは結局のところ、
片方(帝國というよりも皇帝)が日々カレーと聞けば何も言わずにコックを送り込み、燃料、資源がないとなれば100万tをおくった。
もう片方(共和国)は、嫌味と罵声と暴言であった。なんの活動も燃料資源もおくってはいない。

結局それらの事実を知るISSの実働人員(メカを動かすことも出来ず、生身で共和国も帝國もなく戦っていた)に

* 刻生・F・悠也@フィーブル藩国 > 「帝國の面汚し・・・」 r:眉をひそめる (5/30-23:19:54)

これらを言い出し、

* 古島三つ実@羅幻王国 > なんだ…ここでも言葉遊びなんですね… (5/30-23:53:14)

中立を維持しつつ(戦時指定で停止されるであろう)治安維持活動再開をにらんだ布石を一蹴され。

* サターン@ナニワアームズ商藩国 > 「その漁夫の利は誰かを助けるために必要なことと思っていいんだろうね?」 (5/30-23:57:15)

そもそもどんな活動実績がない人間が偉そうに口を開き始め、

* りゅうへんげ@海法よけ藩国 > 「龍馬を皇帝に差し出して自分達は豪勢な食事をしているとなると外聞が悪い。国民の信頼と引き換えにステーキ食べても旨くは無いでしょうに」 (5/31-00:01:31)

薄給と食事が薄いカレーで日々活動するACEを、なんの活動もしてない人員が嫌味をいい、

* 刻生・F・悠也@フィーブル藩国 > 「治安回復の手段としては、パトロール、清掃ですかね。食料は余っているという話しなので、炊き出しは不要かな?」 (5/31-00:07:45)

そしてこれが、止めとなった。命がけで治安維持活動を行うACEに清掃員をさせようとし、ISSも、市場停止で食料流通がとまることも何も知らない発言で、さらには前掲の嫌味と自分達は豪勢な食事をしている発言が化学反応し、爆発した。


結果は、劇的であった。

ISSの果たしていた治安維持機能がなくなるのと同時に、翌31日に、にゃんざーず市場停止による食料燃料不安による大規模な治安悪化が発生。
これに加えて従来から第7世界人(プレイヤー)の暴言と素行に怒りを溜めていたACEと設定国民達が、大規模蜂起と帝國への移動を開始した。
その先頭に立っていたのは元ISSの隊員であった。あらゆるアイドレスのメディアに上記のプレイヤーたちの発言が繰り返し流され始め、そうして、あらゆる悲惨が湧き上がり始めた。

tera領域共和国の苦難が、ここからはじまる。

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 海法よけ藩国は、事実上滅亡した。
設定国民の60%が森を捨て、帝國へ歩き出した。PLACE、個人ACE、滞在ACE、すべてのACEが脱藩し、それらと一緒に歩き出した。
嘉納、りゅうへんげと続いて致命的な問題を連発するこの国への信頼感は消えはて、税収が激減し、大量の空き家にごろつきどもが住まうようになった。

ナニワアームズは、もっと悲惨であった。藩王の失言は、設定国民の戦う気力を、何もかも奪った。
1000万人近くの総人口の8割が難民化し、帝國へ移動を開始した。国境線付近に防御戦闘用に敷設した地雷が何度も爆発し、民を吹き飛ばしたが、民は歩むのをやめず、軍は士気崩壊して、武器を捨てて帝國へあるいた。

かねてより政情不安があった、つまり帝國のそれとない助け(越前の防空回廊)を断り、国を危機に陥れていた羅幻王国は、これを機に設定国民が反政府活動と蜂起を開始。続いて、地理的に帝國へいけそうもない北海島のフィーブル藩とキノウツンで、大規模反乱が起き始めた。

キノウツンは情報の大動脈である関係で、ISSの騒ぎがいち早く伝わり設定国民の怒りが爆発したのと同時に、国際的不人気な上に債務不履行疑惑のある摂政アシタが大変な槍玉にあがりはじめ、隣国フィーブル藩では刻生を殺せという大規模デモから投石と略奪が始まり、治安関係者が藩王に発砲許可を繰り返し求めるという悲惨極まりない展開となりはじめた。

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 帝國は帝國で、そのころ苦渋の展開をはじめていた。
予想進撃路で大量の難民が押し寄せていた。元共和国の、民である。

 これでは大規模な皇帝軍展開が出来ない。大軍ゆえ、海路では輸送できず、さりとて森国を突破しようとすれば、地形的な制約から電撃作戦の線がはずれ、ついでに言えば迂回路第一候補のるしにゃん王国は復興途上で、異国の軍隊がそこを通過するだけで、崩壊しそうな勢いであった。そもそも地形調査も十分でなく、性格的にも皇帝には無理であった。皇帝はるしにゃんの話を聞いて大泣きしている。

そして、当初の進撃ルートである静岡に、大量の難民発生である。
国境付近で入国をまちはじめるようになり、はからずも皇帝軍とにらみ合う形になった。皇帝軍の多くの兵が、共和国の民だった者の疲れ果てた姿を見て、気まずそうに顔を見合わせている。かれらを受け入れれば食料700万tなど、簡単に吹き飛びそうであった。

宰相が大変に嬉しそうに、
「これは困りましたな。当初予定通り進軍すれば難民を踏み潰しそうです」
と報告すると、皇帝はさすが辺境、シナリオにないことばかりが起きるとつぶやき、tera領域ではじめて、自分の思い通りにならないものがあると、自覚した。

皇帝はそれが、一人の怜悧な瞳を持ったISSの元隊員が行った計略によるものだとは、気付いていない。

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 結局、皇帝は、難民の壁を前に、軍の進撃を停止した。宣戦布告は取りやめられた。
皇帝という人物は、身内には素直に野心のために戦うのが大好きだと発言していたが、結局難民を踏み潰すほど、好きではなかった。
迎賓館でISS崩壊のTV映像を見ながら、食料や100万tの資源ではたりんかったのかな。共和国はどれくらいつぎ込んだのだろうと、いささかずれた発言している。皇帝は、あまりに英明すぎてISSが内輪の舌禍で滅んだとは信じきれず、実際働いている人間を悪く言うわけはないだろう、いくらなんでもありがとうというだろうと発言し、いくら共和国相手とはいえ、我が国の情報部門は酷い捏造をすると、顔をしかめた。


皇帝の発言は、まだある。たとえばこの日の昼は
「市場崩壊で大量の難民が帝國に押し寄せるのを防ぐための(経済圏としてわんだっくに組み込む)出兵であったが、それが叶えられなくなった」編成で間に合わなければながみ藩の宇宙への長距離輸送システムの復旧も、

と、素直に側近に漏らし、残された大軍を治安維持に廻し始めていた。 もとより占領時のために治安維持とインフラ回復部隊は用意されており、それゆえ転用は簡単であったが、この調子では数ターン、大量の食料負担が帝國にのしかかりそうであった。

なお皇帝は、兵の前では
「占領するつもりが向こうから来てしまった、さすがにこれは困ったな」
と発言して笑わせ、士気を鼓舞している。

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 この日から大活躍しているのは、皇帝のお気に入りでいきなり准将に取り立てられた、元ISSの谷口である。
口をあんぐりとあけてキノウツンの民間が提供するTVニュースのISS崩壊を見ながら、サーラさんが見えんな。泣いてないといいがとつぶやいた後、移動し始めた難民対策を、文字通り不眠不休、馬車馬のごとく働いて、彼がISSで夢見ていたように、あるいは休暇をとってEV107でベルカインと共に治安維持に動いてたように、遺憾なくその力を民のために使い始めていた。

 主要な策源地であった星鋼京はいまだ準藩国であり、皇帝軍が結局、星鋼京の治安維持も担当して動き始めていた。
帝國の主要藩国は宰相も、あるいは皇帝の命令など一つもうけることなく、あるいは編成すらせずに、その動きを見詰めていた。共和国以上に、帝國は見てるだけである。
そもそも、えー。ISSってそんなに治安維持の役にたってたの?という疑問すらある。帝國は経済規模の小ささに加えて宰相府の抜かりなく危なさそうな場面では宰相個人騎士団を動員してたこともあってISSの出動率が大変に低く、それゆえ各国の貧弱な警察組織でも、破綻なく動いていた。
帝國はISSの共和国での貢献と影響力を、ほとんど知らないでいる。そもそもにして市場が停止した時の痛みに慣れすぎていて、何もかもを良く理解していないようであった。

 一方皇帝はるしにゃんに秘密裏に資金50億わんわんを贈っていた。もとより戦争になれば他国の支援を受けられなくなり、それで滅ぶであろうを回避するものだったが、やっぱり進軍を行わないでも、市場崩壊で他国の支援を受けられなくなり滅亡するかもしれないと、結局援助したのである。
これらへの送金は、使い道への指定も要求も何もなく、ただ、隣国の友人より、貴国の復興を願うとだけ、書いて贈られた。

 その後、皇帝はたけきの藩王、たけきのこを召し、治安維持軍を編成し、そなたの聯合国FEGを守護せよと命じた。
48時間あるとなど言っていたが、そんなことはなかったと、詫びる気でいる。

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 FEGは、共和国の中では例外的に最小被害で切り抜けていた。治安レベルは高く、設定国民もACE達も、出奔しないでいる。
個人ACEの中には藤原ヤガミのように相手が脱藩して移動した後も同国にのこって国に力を貸しているものすらいる。
さすがに藩王ACEが3名、PLいれれば4名もいる国となると、莫大なアドバンテージがあった。設定国民はあらゆる場所で、是空王を見かけていたのである。
 もとよりISSを頼ることはほとんどなく、辣腕をもってなるミサヤガミの指揮の下、トラオなどを擁して治安を維持する鍋の国に並んで安泰ではあったが、彼は30日の昼の苦労を思い出し、しまったこんなことになるなら、高値がつくうちに売り抜ければよかったのかなと苦笑して考えた。

 いまや自由なる猫の旗は、FEG他数国だけが支えようとしていた。


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 一方、宰相府は、喜びに満ちていた。戦争なければ共和国側の秘書官を呼び戻せるのである。
宰相はありえないほど膨れ上がった難民と痛ましい話の数々に顔をしかめ、この数の異常さに何かの策謀は感じつつも表面上は何も言わなかったが、内心、秘書官の帰還については素直に喜んでいた。

この世でなにがあろうとも、娘が戻る うれしきことよ

そう、日記に書いている。

 宰相は続々谷口から送られてくる調査書類から、戦争は起きなかったが戦争が起きたほうが被害が少ないのではないかと考えつつ、SHCや病院建設やISS、HOKE財団などで共和国に投資していた公共物の損害を想像して、苦笑した。結局どんなに悪い情報があっても、彼の笑いを阻止することは、できないようであった。

なぜなら彼は、娘が帰ってくるのである。



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