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<<   作成日時 : 2007/08/01 17:05   >>

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 光太郎の呼吸が止まったのは、深夜のことだった。
予想されたことだったが、小夜はその時が来て狂乱している。

一方、ふみこは、気丈だった。
かねてから病院を一つ買収しており、即座に人工呼吸器をつけさせ、チャンスを待った。

彼女は待っていた。各地に送った、光太郎を慕う者達からの連絡を。

光太郎の魔力流出は、とまっていない。

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 この頃月子はニューワールド中を、駈けずり廻っている。
既に地上は探索しつくしており、彼女はながみ藩の長距離輸送システムにもぐりこめないかと、多くの宇宙出征組に混じってチケットを待って連日並び、一方で、情報を探し続けていた。

一方、金大正はたけきの藩国にいた。
彼はギターケースを抱えたまま旅をしている。
彼は、FEG経由で海法よけ藩国に行く予定である。
高名な星見司である海法に謁見し、光太郎の魔力流出の原因をさぐり当てるつもりだった。

ロジャーと日向が死んだと二人はそれぞれ伝え聞いていたが、二人はそれでも、行動の手を休めていない。たとえどれだけの死者がでても、光太郎だけは守る、そうつもりであった。

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そして、再び、病院。

 ふみこは色々なチューブに包まれた光太郎を包み込むように背中から抱いて、その身を起こすと、ほら、月が綺麗よ。光太郎とつぶやいた。

初めてふみこが泣いたのは、それで光太郎の首ががくりと下がったからだった。
ふみこは光太郎以外には月しか誰も見るもののいないところで、声もなく泣いた。

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そして。

 ニューワールドの月はふみこが見る月と同じだった。月はいつも、同じ面しか地球に見せることはない。砂漠の騎士サウドは新月刀を抜くと、その刀身に月光を映し、緩やかに剣舞を待った。

「暇かね、サウド」
シロが、静かに言った。

舞いながらサウドは言った。
「暇ではないな。月が綺麗じゃ。わしが月を美しいと思うように、月が舞を美しいと思ってくれたらと思っておる」
「詩人だな」
「人は誰しも詩を謡うものじゃ」
サウドは新月刀を下ろした。

「晋太郎の様子は?」
そう問われて、シロ宰相はうなずいた。
「魔力がまだ、足りぬ。今、仮面の者を送って追加の魔力を集めておる」

サウドは獅子の鼻にも例えられる柄頭に小指を引っ掛けると、新月刀を引き寄せて感情の浮いた顔を剣で押し隠した。

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