物語的補講 ノワールの戦い ルージュの戦い

物語的補講 ノワールの戦い ルージュの戦い

 その戦いを一言で言えば、苦しい戦いの始まりである。
残るターンの中で、全ての敵を撃破するには、もはや多正面作戦しかなかった。

黒、赤、緑。3つのオーマとの、同時対決である。

無謀である。 だがそれは、多くのプレイヤーにとって分かりきったことだった。
ゲームは既に時間との戦いに突入している。連戦可能にシステム運用が改められていたが、これはこれで、多くの苦難を生み出してもいる。

 羅幻王国に出現した敵、黒オーマ(敵の一つで、男くさい戦士が多い)に対して、わんわん、にゃんにゃん合同軍が戦ったのは、16日のことである。
各国、準備に手間取り、そこを突かれて、敗退した。足並みが、あまりに揃っていなかった。そしてどうにか戦力をだせたところも、いまだ新運用下での攻略を、見出せないでいた。

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 ノワールの戦いは、何のひねりもなく始まった。単に前進する敵の歩兵団(竜血兵団)に、単純な力で人を突き崩され、そして第一陣、第二陣とも突破されて司令部が陥落、敗走したのである。第3陣は医療部隊の必死のリレーと忍者を中核とした特殊部隊で死傷者の回収をすることしか、出来なかった。

続く、ルージュの戦い、航空戦は、もっと悲惨であった。敵の攻撃目標が最初から明示されていたにも関わらず、連携のなさからまともに対応できず、あっさり司令部を破壊された。そこから後は、単なる虐殺ゲームであり、北海島(地図で言うと北海道のこと。アイドレスでは日本地図をつかっています)は焦土と貸し、フィーブル藩とキノウツン藩は燃料切れで王城に篭っているところを爆撃され、ACEや王の脱出すらもできない状況に陥った。

そもそも、ポイントディフェンス(拠点防衛)しかできない地上部隊が、第一陣で大部分だったことも、悲惨な結果に拍車をかけた。いくつかの国はむなしく砲を空中に向けただけで、敵はついにやってこなかった。配置を間違っていたし、当たっていても、孤軍奮闘で、各個撃破されていた。 ノワールの戦いで多くの人員が疲弊し、それでも努力しながら、そうしてそういう結果になっていた。

司令部陥落の後、北海島沈黙の後もなお、完全に皆の心が折れた時にサターンが徹底抗戦を叫び、GENZ、蝶子が同調して継戦をはかり、是空指揮下でわんわん帝國と秘書官機中心の航空部隊がいささか遅すぎた空中戦を展開し、そして多くの人間が最後の力を振り絞って応援を届けて”撃雷号”(フィーブル藩が建造したヒーローロボットユニット)敵を一旦は退かせたが、それが一時しのぎでしかないことは、誰の目から見ても、あきらかだった。

九州にかねての予告どおり緑が侵攻を始めた時、各国の戦力はもはや、わずかであった。
星見司(高度な知識を持ったプレイヤーの一派で未来予測を行う)は世界の終わりを現実的に予言し始めている。

残るターンは、あと二つであった。

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ノワールの戦い、ルージュの戦いで悪いことばかりがあったわけではない。
良いきざしも、少しはあった。またイベント90マジックアイテムを探そうでも、良い事が見えようとしていた。

それは、これまで表に出てこなかった良将が出てきた事である。

その筆頭を、レンジャー連邦という。藩王の名を蝶子。元はレンジャー救済法で有名な貧弱国家で、その王はレンジャーの惨劇で市場を停止させて自殺者続出でマジ泣きしたので有名な、そんな人物であった。

そのレンジャー連邦が、この数戦で、評価を大きく改めている。
レンジャー連邦の采配と戦争準備は文句なくノワールの戦い、ルージュの戦いを通じて全藩国最高の仕事ぶりを見せており、イベント90を含めると、3戦が3戦して、善戦した。
山のかけ方と厚い重点評価項目の配置には定評があり、リアルタイム編集能力も、あからさまに高かった。国民の動員力も文句なく、他国の応援も受け入れてうまく裁いてもいる。
偶然が三度続くことはまずないから、これはもう、本物の実力である。

さすがは、年季が入ったヤガミ妖精の国である。亭主がピンチになるたびにその細腕でどうにかしてきたかの国は、ここに来てアイドレス界屈指の勝負強さを見せ始めている。

 同様に、鍋の国も、また良かった。いささかレンジャー連邦ほど神かかってはいなかったが、少し気弱な以外では、文句なかろう。
ルージュの戦い第二戦でなんとか友軍を助けるために航空部隊を送り込むことに成功したたけきの藩たけきのこ、航空部隊ベース機のトモエリバーを売っぱらって徒手空拳だったにもかかわらず、財力というか地道にやりくりした貯金を使って5機の航空戦力を出すことが出来た土場(ついでにこの時売ったトモエが秘書官機の主力だから、結果だけいうとかなり戦力に貢献している)、松井と来て、ノワールの戦い、ルージュの戦いで善戦した国を見ると、いずれも名だたるヤガミ妖精の名が連なっている。

恐るべしはそれくらい鍛えられるほど、毎度ピンチになっているヤガミの不運である。

これらの国以外で、活躍した国を見ると、不利すぎる対戦相手を前にしながら、力及ばずも戦って善戦した(修正評価だけで言えば、レンジャーに並ぶ)無名騎士藩国。準備不足ではなはだしく準備不足であってもなお、献身的に働いた伏見藩国、そしてキノウツン(言い添えればこの国は国力厳しい情勢でイベント90では人命救助を優先させ、墓所にて宝を持ち帰らずに帰ってきている。その態度は、絶賛してよかろう)あきらめることなく士気を回復させ、ゲームオーバーを人知れず回避したサターンなどである。

ノワールの戦い、ルージュの戦いではうまくいかなかったが、これらの人材がきちんと適所を得て、戦う時、良い結果が、見えるような、気がする。

なお、是空および秘書官団と大絢爛以来の恐るべき組織力と団結力でニューワールドチャットに集合したプレイヤー諸氏の働きについては、まあ活躍して当然なので、今回は取り上げないものとする。 いじわるでは、もちろんない。彼らの活躍を褒めるには、もっと良い舞台、すなわち大勝利があると、思う故である。

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