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zoom RSS トゥルー・マジック(1) 

<<   作成日時 : 2007/03/05 02:38   >>

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トゥルー・マジック(1) 

 永い眠りから覚めた光太郎が目を覚ました時、小夜は傍で泣いていた。涙をぬぐうこともなく、枕元で正座して泣いていた。

「何泣いてるんだよ」
声がうまく出ず、光太郎は取りあえず微笑んで、苦労して手をあげて小夜の白い髪に触れる。

小夜は、光太郎から好かれたい一心だった。髪に触れられ、正義を護る心が壊れた。
これからつく嘘に震えながら口を開いた。
「私が翔だったら……どうしますか?」

驚いて目を大きく開ける光太郎に、久遠の果てからコウタローを抱いて助けた海法の声が聞こえた。
笑う光太郎。小夜の頭を叩いた。

「んなわけ、ないだろ」
光太郎に笑われて、小夜は我を取り戻した。
恥を取り戻し、涙を落とし小さくうなずいてごめんなさいと言った。

光太郎は少し身体を動かした。魔力はどんどん消えていったが、それを僅かな時間だけ補う魔力が、海法から届いていた。

その魔力を全部使い、光太郎は声を出した。それこそは玄妙なる魔法の基礎にして、最高の魔法であった。
「お前はお前、小夜でいいじゃん。別の何かでなくても俺は」
小夜の涙が止まった。ついでに息も止まった。顔を赤くする小夜。
光太郎は魔法がかかったことを確認すると微笑み、目をつぶった。
「俺は?」
小夜が尋ねると、光太郎は目をつぶったままささやいた。
「ごめん、魔力切れ」

眠りに戻る光太郎。

小夜は呆然とした後、顔を赤くして光太郎の身体を揺らし、つ、続きを、続きを言ってください。いえ、言いなさいと言った。

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