テンダイス

アクセスカウンタ

zoom RSS 戦闘概報3 <14に賭けた黄金の林檎作戦>(後編)

<<   作成日時 : 2007/01/18 17:43   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

戦闘概報3 <14に賭けた黄金の林檎作戦>(後編)

 にゃんにゃん共和国にとってラッキーだったのは4人のバカ王がいたからである。

とかく独裁的と言われながらもその週平均睡眠時間2時間で調整に腐心していた是空王。
リスク最大をよけることに快感を覚えて常に震えている海法王。
偵察の天才と乱数の結果を実力と勘違いして俺に任せろと快諾するサターン王。

部下=藩国民にとっては乱数一発国滅亡でたまったものではなかったろうが、バカの下にはバカが集まるものである。うちの藩王はあっぱれえっへんと思っていた国民も相当いたことを、書いておく。

そしてここに、第4のバカが登場する。

その名前は紅葉ルウシィ。どんな敵でも集まってくる呪いのマジックアイテム、”猫に小判の首飾り”を持つ女にして伯爵夫人、そして藩王であった。

/*/

 紅葉ルウシィ。先代の王が半角制限にひっかかって代替わりした女王である。
金髪、浅黒い肌も美しい、南国美人であった。足長く、足を組んでいると多くの民が赤面した。

 この人物、冒険大好きである。事務仕事面倒くさがりで賭け事弱い割りに大好きなのはこの人物の家系の特徴かも知れない。

「うっそ、光ってるじゃん、もーらいっ」
と発言して首輪をつけてこっち、女の敵がくるわくるわで、そっちの敵かよ!と女格闘家人生を順調におくっていたが、今回の戦いで、囮部隊として、抜擢された。敵を引き寄せるそのアイテムの力を請われたのだった。

おりしも彼女が抜擢する際の藩王会議では、その直前に鍋の国のミサ女王が、私が死ぬと国が滅亡するという理由で参陣を断っており、かなり紅葉ルウシィ女王としては
「うっほー、じゃないうっそー!」
という感じではあったが、もとより冒険大好きギャンブルも大好きである。
いや、まてよ。今がヒロインになるチャンスかもなどと、にゃんにゃん共和国にありがちな勘違いを脳内で開始した。とかく、共和国は20%のダイスロールでも俺(私)だったら成功するかも知れないと考える民が多いのだった。

 ついでに紅葉ルウシィ。国民にも裏切られている。
「きいてよひどいのよ皆が囮になれって!」
自分でもそうなるだろうなと思いつつ実際そうなった件について報告した際、既に国民は王をI=Dにくくりつけて逃げまくる作戦を立案しており、長い縄を見て、紅葉ルウシィは、笑って自分がパイロットしますとか言っている。

 ともあれ、囮としては最高の囮が、こうして生まれた。

/*/

 戦闘は続いている。海法は笑っていた。悲鳴をあげてのたうちまわる吏族を助けるため藩国民を全動員して計算させる一方、Aの魔法陣で言うところの前提変換は大きなのは作戦案でしか認めないと言うところかと考えつつ、作戦案がそのままいかせるようなことを考え続けている。

それくらいで俺を縛ったと思っているのが大きな間違いだ。

海法は不敵に微笑んだ。この男、所詮TRPGとカラオケでしか活躍できない加納とは違う。人間および人生としては加納に対して全敗だったが、ゲームでの彼は違うのだった。

 海法は予備戦力(そう聞くと勘違いする人も多いが、ガンパレの5121が実力を認められた後辿った運命と配置と言えば意味も分かろう)でI=D部隊を隠し持ちつつ、自国民のあげてくる計算結果を片手に戦いを再開した。

戦場は既に本島を望む海岸に移っていた。

/*/

 にゃんにゃん共和国、作戦案では偵察部隊が見つけていた渓谷で行われることになっていた。
 当然、海岸で戦えば作戦案は一つも使えない。これまた偵察部隊が得た情報の戦力評価18に対して、実戦戦力は15、16あたりであり、単純比較すると戦力は2倍から3倍差、勝率ベースで0%から20%くらいであった。

 海法は暇そうな指揮官を動員し、中隊ごとに分割して戦闘することも考えたが、計算時間を考えて、躊躇した。いや、いや、ぎりぎりの戦いなんざ指揮官がするべきではない。

 海法は難易度を検討し、結局囮部隊に頑張ってもらおうと考えた。
そうして、全ては囮部隊に託された。紅葉ルウシィの。その首輪に。

/*/

紅葉ルウシィはぎゃーぎゃー言いながら逃げ回っている。I=Dであるのが幸いしたが、3kmの艦に追いかけられて、肝は冷えた。一緒に逃げる他の兵は国こそ雑多だったが紅葉ルウシィを護ろうと約束をかわしており、最後まで約定を守り通した。

 全部隊は渓谷の上、敵の砲台のない上面に展開、上陸作戦部隊と共に待機して、運命の一瞬をまった。

 紅葉ルウシィと囮部隊は渓谷を全力通過。
その直後を巨艦が渓谷を破壊しながら前進。そこで火山の爆発のごとく、全部隊が砲撃を開始した。

紅葉ルウシィの呪いの首輪が壊れたのはその瞬間である。

ルウシィは飛んで行く小さなきんきらを見て、呪いなんて本人の気持ち次第だねと、そう思った。

/*/

 戦闘は一方的ににゃんにゃん共和国の勝利に傾きつつある。
海法は指揮官達に暇させた、吏族を働かせすぎた、国民には礼を言おうと思いつつ、撃て撃て撃てと言い続けている。

3時間後、巨艦アウドムラは弾薬庫に火が廻り、真っ二つに折れて轟沈。
海法はその様子を一目見ると、背を向けてルウシィ殿の手を握って褒めるのも役得の一つだよなと、考えた。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
戦闘概報3 <14に賭けた黄金の林檎作戦>(後編) テンダイス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる