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zoom RSS 裏マーケットボーナス ジェントルラットのスイトピー(2)

<<   作成日時 : 2007/01/10 12:15   >>

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 ジェントルラットの王城は湖の中にある。

「あら、趣味がいいのね」
城を案内されながら、どんな知類も微笑むような優しいスイトピーの笑顔でそう言われ、ジェントルラットは帝國風に言うと尻尾ふりふりの勢いである。
「それはもちろん」

 髪をタオルで挟んで乾かしながら、微笑んだ後目を細めるスイトピー。口を開く。
「それで、ここはVR(仮想現実)に見えますけど。どんな方の趣味に付きあわされているのかしら」

深々と頭を下げるジェントルラット。
「我々にとってはこれが現実ですよ。ご安心ください。悪意だけは、ありません」
「ゲーム内AIというわけね。悪意のなさについては信頼しています。ミスター」
「ジェントルラットでございます。スイトピーさま」
「ありがとう。ジェントルラット、私を助けるために息を切らしていた貴方を信じます」

顔をあげて、ジェントルラットは微笑んだ。
「ありがたき幸せ。ついてはお着替えとお食事などはいかがでしょう」
「いただくわ」

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 パイロットスーツ代わりのスパッツ姿を着替え、スイトピーは広がる純白のドレスに身を包んだ、一度廻り、満足して微笑む。これが彼女の、もう一つの戦闘服であった。
これを着るその間、どんなマワスプ相手でも堂々話して切り抜ける自信があった。

「良くお似合いです」
「ありがとう、ジェントルラット」

スイトピーはレースの手袋に包まれた細い手を伸ばした。意味に気づいて動揺するジェントルラットは、うなずいてエスコートした。
 照れるなんて良く出来たAIねと思いながら、スイトピーはこのゲームのルールを考える。こんな酔狂な芸当を戦闘中にやってくる人間は知恵者かイカナしかいないけれど、イカナは政庁勤めで知恵者はサウドとお笑い界に新風を巻き起こすと言って姿を隠していた。

 エリザベスお母様はほっとけば戻ってくるよ、ああいうのはと言っていたけれど、そうだったのかしらと考える。

 スイトピー、ここで知恵者、出てきなさいなどと大声で言うような無粋なことはしない。
ツンと顎をあげて、心持ち歩く速度をあげた。
相手の土俵で戦って勝つ、それが彼女というとり彼女がかつて所属した火星貴族階級の流儀である。

いいわ。どうやら助けてくれたみたいだから、貴方の誘いに乗ってシンデレラタイムまではお相手してあげるわ。

ストピーの横顔を見るジェントルラットは、感涙した。
(ああ、スイトピーさま。凛々しい貴方は素敵です……)

「わたくし、お腹よりも情報に飢えていますの。ご用意していただける?」
「もちろんです!もう全部お見せします!」

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