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zoom RSS ゲーム結果:ジェントルラット亡命作戦

<<   作成日時 : 2007/01/29 23:40   >>

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ジェントルラット亡命作戦

 シロ宰相は、王宮の明かりを遮蔽シールドで消し、星を見上げていた。

黒ずくめの部下が、音もなく柱の陰から現れた。
「宰相閣下」
「ジェントルラット藩国、脱出した模様」
「残った者は?」
「おりません」

 長い沈黙に部下は身じろぎした。自分が殺されると思ったのだった。
「閣下?」

宰相は、微笑んでいた。
「確かに麦も残らなかったな。報告御苦労だった」

内心汗をかきながら部下は口を開いた。
「その他、ジェントルラットを守っている脱藩者とおぼしき者共もおります。追っ手をかけますか」
「やめておこう。関所からも兵を退いてやれ」

宰相はそう言った後、部下に向かって説明してやった。彼にしては珍しく、ひどく上機嫌ではあった。
「ジェントルラットは軍の指揮官としては失格ではあったが藩王としては正しいことをした。国民を護るのが藩王の務め、帝國の礎。大義を護る騎士達にあっては帝國の理想ですらある。我が帝國にいる間は我が臣民だ。褒美をとらす。帝國の誇りをもて亡命しようと言う民を助けてやれ」

そして宰相は、しばし考えて口を開いた。
「後は、共和制とやらの実力次第だろう」

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 になし藩国というわんわん帝國の藩国がある。
ぽち姫への熱狂的忠誠で知られる藩国である。
わんわん帝國には王女や皇帝に忠誠を強要するような文化も法もないから、この忠誠は完全な趣味であった。

 どこの家に暖炉にあっても幼い頃のぽち姫が大人しく椅子に座った(あの姫にしては)大変めずらしい写真が飾ってあり、藩王以下国民がこの写真を見て微笑むという天領にもない変わった趣味を持っていた。

もっとも、当人達には別に変わったことではない。ぽち姫が幼少時代にこの藩国で過ごしており、この藩国はそれを良く覚えていた、ただそれだけである。

になし藩国だけは、王女ではない頃のぽちのまっすぐな眼差しを良く知っていた。それこそを誇っていたと言って良い。
王女のいたずらや家出や冒険で一度ならず藩国が傾き、先代藩王が自害を覚悟したことも再三にわたってあったが、それも今は良い思い出だ。

彼らが写真を見て微笑むのは思い出と共にその眼差しを思い出しているためである。

 帝國を捨て、どこよりも先にジェントルラットの亡命支援に最初に動いた民が出たのはこのになし藩国であった。

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「こたびの儀は王女の思惑ではない。断じてない」
Areb、になし藩国の摂政は王宮でバトルメードとして働くちさ、瞳などが国許に寄越した報告を見て即座に断じた。
「王女ならば、もっと危険で過激で筋を通ったことをされるはずである」
これはかなり本気の言葉であった。国中が沸いた。
そして女装したレインというパイロットとなけなしのI=Dを派遣して、誰に言われなくても王女の意に沿おうとした。帝國に反旗を翻すことが王女の意にかなうなら、彼らはそれを選ぶであろう。

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 三々五々に藩国からジェントルラット亡命のために志士が集まりだしていた。
ビギナーズ藩国では血気盛んな執政刻生・F・悠也までが天戸を返上して参加していたし、詩歌藩国では神話研究で有名な豊国 ミロが脱藩している。

 国許が不安定ながら最大の人員を出したのは人狼領地である。不安定だったからこそ最大人数だったのかも知れないが、ジェントルラット藩国に並ぶほど人が出た。

 結局、彼らが帝國と戦うことはなかったが、その心は帝國にあって、高く評価されることになる。
共和国への、侮蔑と共に。

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