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help RSS 電網適応アイドレス<Hello new world>(4)

<<   作成日時 : 2007/01/24 02:11   >>

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吹雪センセイは、吹雪センセイの袖を掴んでいた私を見てびっくりした。
「さすが東郷さん、よくこの子を一発で微笑ませましたね」
「吹雪」トーゴさんは言った。
「はい?」
「良いことを教えよう。心が曇ったら、澄んだ空や輝く星を見なさい」
「はい」吹雪センセイは耳を傾けた。
トーゴさんはゆっくり言った。
「そして心が曇っている人間がいたら、澄んだ空や輝く星を見せなさい。我々は星ではない。だが星の話をすることは出来る。それはあると、曇り空の下でも言うことが出来る」
「……そうですね」
「そうだ」
トーゴさんは静かに言った。
八神くんの先生に似ていると思った。笑われるかも、知れないけれど。
トーゴさんは全部分かっているように静かに言った。

「後藤くんが微笑んだのならそれは私の力ではないな。それは星の輝きの問題だ。それと、この子の目のよさの問題だ。星が輝き、それが見えたから空は晴れている。ただそれだけだ。もう一つ。世間一般がこの子をどう見てようと、それがどうした、それは私と後藤くんの間の話に、なんの関係がある?」
「努々忘れぬようにします」
「それがいい。世間とやらを見る曇った目で見て、子供全部が分かったと言うのは、やめておくことだ。子供が好きならなおのことな」

「センセイを怒らないでください」
私がそう言うと、トーゴさんは微笑んだ。
「怒ってはいない」
そして言葉を続けた。お婆ちゃんの家の大きなわんわんのように、耳を立ててどこか遠いところを見ながら。八神くんを旅に出す時も、そんな顔をしてたのかな。
「だが大人が最低護らなければならないルールがある。それは後藤くん。我々が子供に対して偉そうなことを言うからには、それにふさわしいことをやるべきだということだ」

「吹雪センセイは、偉いです」
私が吹雪センセイの後ろに隠れながら言うと、トーゴさんはうなずいた。
「うん。だがそれでは足りんのだな。それに、人から偉いと言われたから自分は偉いと思うのなら、それは偉くはない」
そし理力を使うように言った。
「本当に偉いのはこうだ。誰がどう言おうと、努力を続ける。君のセンセイは、君のために偉くなるべきだ。本人もそう願っている。それだけだ。それが<ことわり>というものだ。誰がどう言うかは関係がない。我々がルールと思うものが<ことわり>。我らのことわり、それは貴方のために我々が努力する」

<ことわり>と聞いて、私は息を止めてドキドキした。お話の中に私がいる気がした。

「人は人に教えながら自ら学ぶ。私も学んだ。私も努力すべきだな。ありがとう。後藤くん。私は私が何かを思い出した。吹雪くん、コウチョーと会いたい」
「あ。はい」

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