11日目(夜)28 戦闘詳報 回廊突破作戦

11日目(夜)28 戦闘詳報 回廊突破作戦
 平和という細工物ほど壊れやすいものもない。古い標語である。
平和になった火星の海は、その言葉どおりに数ヶ月で戦闘状態に突入することになる。

連続する大規模時空振動の原因を追って夜明けの船は振動の中心に突入することにした。
無人機では決して情報は得られないと、知恵者からの助言があったのである。

振動を護る根源種族艦隊の数は20。対して夜明けの船を護る守護の天使として陣形をとりはじめたにゃんにゃん共和国アイドレスの数は36機である。

戦場の常識が防御側3倍有利であることを考えるなら、60:36でほぼ2対1の劣勢にあると言えた。だがそれでも、それが今の共和国のほぼ全力である。

光差す海の底深く、突入戦が開始される。

にゃんにゃん共和国連合軍はF.E.G、鍋の国(5機づつ)、ながみ藩国(6機)、紅葉国(4機)の4国を中核とする部隊である。中小藩国のうち芥辺境藩国防衛戦に参加以外の国は、その大部分がなけなしの戦力を投入してこの戦いにあたっている。
自由騎士AS、圭児の2名が加わり、まれに見る正面からの打撃戦闘が開始されることになった。

にゃんにゃん共和国連合軍は積極交戦に出て敵を射圧し、その隙に夜明けの船の突入を成功させるプランで戦闘を開始した。直衛部隊の10機には体当たりしてでも夜明けの船を護れという指示がだされている。

作戦そのものは決して悪い出来ではなかった。むしろ、無難ながら最高に近いといえた。
前提変換効率は50%。ルール上の目安の最大値である。これを越えるプレイングは通常存在しない。

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数多くの舞踏子からなる鍋の国は、ヤガミの帰る場所を護るためか、新たに技手として迎えられた”まき”のアイドレスを量産して戦闘に突入した。
4本腕の重装機たちはセンサーをほとんど持たなかったが、盛大な火力でもって、この問題をクリアした。

 大量の魚雷が発射され、爆発。弾幕を形成。
その弾幕を抜けて軽量な白兵用アイドレス達が全速で攻めあがった。

爆発、爆発。
敵艦隊の箱型陣形と連携火力が火を噴き始めた。

白兵用アイドレスが爆発していく。前衛を担当したながみ藩国のclover、WWWは敵を前に爆発。「共に和して自由の旗に栄光を」と連呼しながら散っていった。

藩王ながみゆきと、設計者その人である技手歌月以下、言葉を引きついで突入開始、シールドアタックをかけ始める。外周1隻の撃沈に成功、中に突入を開始する。

乱戦となった。
突入側に、この先作戦はない。単なる運が生死を分けた。

「sarukey師、戦死!」
「すまねえなあ」
報告を聞きながら静葉は、機体を静かに上昇させた。ながみ藩国のアイドレスたちが開いた文字通りの血路に、各機体が突入、戦果を拡張し始める。

度重なる出血を耐えて、ついに共和国軍が栄光を飾る時が来た。

突撃、突撃。

突撃信号を放ちながら直衛以外の全機が攻勢を開始する。

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 勝ち戦であっても損害は出る。小国フィーブル藩国のサイ=コーデルフィアは突入戦を行い、そして戦死するはずだった。
だが自由戦士ASと圭児はこれを阻止し、鮮やかに自由戦士の本分を見せ付けて水中を飛んでいった。

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 戦いは最終段階にある、夜明けの船は時空振の中央に艦をすすめ、共和国軍は撤退を開始しはじめた。
世界移動を開始する夜明けの船に、大事なものに触れるようにして触って鍋の国のアイドレスたちが飛び去って行った。

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回廊突破作戦:戦闘結果 勝利
使用アイドレス総数36.損害4、戦死3

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