10日目(夜)27 ガンパレード・オーケストラ緑(3)

 一方その頃。

善行は、震えながらスプーンを口に運んでいた。
既に深澤、國分、先内、竜造寺が食べたショックで倒れて並んでおり、何この拷問という、状況だった。

三角巾を巻いた斉藤が、心配しながら見ている。
渋い顔のまま口に含む善行。

眉が動く。

「お、これなら大丈夫じゃないですか? 青」
ちなみに、善行の隣の青の厚志は、全部試食している。同じくスプーンを口に入れる青。
笑顔になる。

「よし、合格」
「やった……」
顔の前で手をあわせ、涙目になる斉藤。倒れた4人は倒れたままうなずいた。本望であろう。舞は、よくやったと斉藤に言った後。三角巾をとって笑って見せた。

「では従兄弟殿を探すか」舞はそう言った。輝くようにうなずく斉藤。
「はいっ。あ、でも……」
目をそらす斉藤。
「英吏さん、辛いの嫌いだったら、どうしよう……」料理できた途端に、勇気がしぼむ斉藤。下を、向いた。
「いや、食べれるものになってるだけですごく喜ぶと思うよ」なにげにひどいことを言う青。だがしかし、善行も思わずうなずいてしまった。さらに隣のスキピオとブータとハンニバルもうなずいた。

「そ、そうですよね」
「そう。その手を見て何か文句を言うようなら、大丈夫。僕が消してあげるよ」青は優しく言う。
斉藤の手は絆創膏だらけだった。あわてて隠して照れ笑いする斉藤。ちょっと、はにかんだ。

「で、従兄弟さんはどこ?」笑って尋ねる青。
「あー、いや、それが」深澤、倒れたまま言った。目をそらして、口を開く。
「逃げました」

青は、笑ったまま机どころか校舎の壁を剣鈴で叩き斬って、外に歩いていった。
鍋をもってあわてて追いかける斉藤、舞。善行は猫と協議の末、追いかけることにした。


青の厚志・参戦。ロボの将を射んと欲すればまず馬を射よ作戦勝ち

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