5日目(夕)15 戦闘詳報ハリー救助作戦

 グラムの星詠号は激戦のさなかにある。

4本の腕を使いながら水底につかまり、シールド防御。水中速力700kmで水底を疾走する。
 先ほどから敵はグラムの星詠号にぴったりとつけており、頭上から的確な攻撃を繰り出していた。

被弾。派手な音を立てながら腕が一本、流れていく。

「なんだこいつ……こんなマニューバする敵なんて……」グラムは一瞬ベスを連れてくれば良かったと思ったが、思いなおした。死ぬなら自分だけでもいいはずだ。
「気をつけろ、強いぞ!」ハリーが、部下に叱咤する。
一番経験の浅いスイトピーを護って攻撃どころではなかった。

「帰還限界まで200秒切りました。ど、どうしましょう」
スイトピーの声に笑って、ハリーは優しく言った。
「あせるな。まず、夜明けの船に戻りなさい」
「大尉様は?」
「さすがに全部が戻ったら夜明けの船も危ないな」

 ハリーは咆哮のような流星号をエンジン音を聞きながら機体をターンさせた。

「マイケルくんには……いや、なんでもない。卑怯だな」
撤退信号弾と突撃信号弾を同時に打ち上げ、突撃するハリー機。

/*/

 そこでハリーは耳を疑った。
聴音センサーが水中でウォードラムの音を拾ったのだった。

直後に流星号が3機、見事な隊列を組んでハリーと隊伍を組んだ。

「無名騎士藩国所属、エースナンバー16沙崎絢市。援軍に来た。貴下においては母艦に帰還られたし」

目をむいたハリーが無意識にセンサーを作動させて周囲を探索すると10機を軽く越える友軍機が続々と周囲から集まってきた。まるで、幽霊のように。
密集し、シールドを繋げ、巨大な突撃陣形を組み始めた。

「なんだって? どこの所属だ?」ハリーは無線機に聞いた。
「そんなものは気にするな。我ら、自由の旗を愛するただの同志。それで十分」
「これより指揮はルウシィ藩王がとられる。共に和して自由の旗に栄光を。突撃開始!」

 魚雷をはるかに越える速度で、突撃陣形が動き始める。

取り残されるハリー機。

目の前で湧き上がるいくつも光。爆発。

それが、にゃんにゃん共和国が参戦を開始した旗印であった。

/*/

 敵戦力の3倍を投入したにゃんにゃん共和国軍は無名騎士団を主力にした14機で戦いに望み、被害なしで敵を全滅させた。

最高戦果をあげたのはラッキーヒットを連発した星花号にのる蝶子伯、にゃーしゅであるが、まあほんとに完全に運なので、調子にのってはいけない。なんといってもそもそも本来二人は小助救出コースで参加、判定されたうえで、エントリーミスでこっちでも参加して大活躍しているのだ。(すんまへん、データ入力ミスでした)


ネクストステージ<回廊突破作戦へ>

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 12

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
面白い 面白い
ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
かわいい かわいい