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help RSS 14日目(昼)43 物語としての瀧川防衛戦 (戦闘詳報4)

<<   作成日時 : 2006/12/16 13:37   >>

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 瀧川は後退して補給を受けていた。
弾を一発も撃たない後退であり、瀧川は無線を聞きながら、咲良ちゃんの声かわいいなあなどと萌から救急箱を投げつけられるようなことを考えていた。

 弁当を届けに来たのは萌であり、背伸びして手を伸ばしてバスケットを届けようとする萌を彼はコクピットに引っ張り上げ、次の瞬間にはフットバーを蹴ったおして機体を反転、回避機動を取らせた。隣で着弾。爆発。

萌が頭をぶつけないよう左手でかばって抱いたまま、瀧川のその眼は機外センサーの表示を見ていた。瀧川、この頃は多目的結晶を介さずに足だけでも人型戦車を自在に動かせた。
青の横で戦場を駆けるというただそれだけで勲章がもらえたと言うのは嘘ではない。それだけ危険が多く、そして瀧川は、立派な脇役として終生どころか子々孫々まで青の横に立ち続けた。

 瀧川を狙ったのは一人の聖銃使いである。
「随分勘がいいな。さすがあのビクトリーの先祖ってやつか?」
KOはそうつぶやいた。
「はあ、何いってんだよ?」

瀧川はそう言いながら、機体を後退させた。熊本城攻防戦であの武器は見たことがある。
危険なやつだった。

なんだあいつは。そう思いながら瀧川は萌の生存を優先、ろくに戦わないで後退する道を選ぶ。ついでに言うと、自分が戦っている姿を、瀧川は萌には見せたくなかった。

人型戦車の後退はかなり難しい。だが瀧川はOVERSの支援も神々の助力もなしでただ新井木と一緒に訓練した技と勘だけで回避行動しつつ後退してみせた。新兵の時2歩下がって人型戦車を転倒させてお前はもう下がるなと坂上先生に言われた頃とは大違いである。

KO、黒マントを翻して飛んだ。迫る。射撃する。木が撃ち抜かれて倒壊する。
人間よりはるかに的の大きい人型戦車を使って回避する瀧川。

KO、来いシープホーンと叫ぶ。現れる八本腕の人型機体。彼がセプテントリオンを離脱して死んだOKの復讐のために持ち出した、古代の魔道兵器だった。

「敵じゃなくて女にもてたいぜ」
そう言って萌に両頬を引っ張られながら、瀧川は92mmQF砲をぶっ放して反動で回避する荒業に出た。防戦一方で手が出ない。

/*/

>ω:オメガドライブは正常にメモリ領域にアクセスしています。現在バッチ処理中……
>ω:High_movement_fantasy
>ω:どの高機動幻想を起動するか入力してください。
>ω:friendship story
>ω:パスワードを入力してください。
>ω:pass:?
>ω:pass:This Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System
>ω:貴方の名前は?
>ω:名前:ALL_USERS_GUNPARADE

**************
*GUNPARADE23      *
**************

”世界の護りがもしあるのなら、それはここにあるのだと”

/*/

 にれの木の木陰から続々と姿を現したのは真琴中隊の第4小隊、第5小隊、第6小隊の面々である。

全員が息も切らして部隊によってはウォードレスも脱ぎ捨ててたどり着いていたが、その眼の光はまだ消えておらず、ついでにいくつもの罠を越えて間に合った。確かに間に合ったのだった。

真琴はよれよれになりながら声をあげた。
「迂回して背面攻撃開始。かかれ」
「うへえ。まだ走るのか」
第六小隊第二班所属、朝倉 斉昭はぼやいた。というか、今日は走った覚えしかなかった。
「いくよ!急げ!」
同僚の草間 菜緒乃は手を振った。そうして、また、走り始めた。

第四小隊第一班筆頭、ながみゆきと以下の班全員は、一台の高機動車に全員と迫撃砲3台を積んで走った。何人か零れ落ちそうだったが、根性で耐えた。

 この戦いで主力となったのは第5小隊である動物兵器二人乗りで登場した各班は、疲れた動物兵器たちにもう少しがんばろうねと言ってまた走りだした。

 包囲線が形成され、射撃が開始されはじめる。

「駄目です!背面取っても敵の装甲を抜けません!」
「あきらめるなっ!」
悲痛な声に第六小隊三班所属、浅田舞子は言い返した。
そして下を見て、弾倉を交換しながらつぶやいた。
「あきらめるな……」

/*/

「そうね、あきらめないほうがいいわ」

浅田舞子にそう声をかけたのは、よんた藩国のかくたである。エース資格つきで眼鏡の素敵なかの壮年紳士は、今回メード姿で登場する。
続いて続々と冗談のようなメード姿の一団が続々と現れて、援護射撃を開始した。


「ほねっこ男爵領、火足水極(D16)旗下、南天、王女の勅令をもて戦闘を開始する」
わずか3名のアイドレスで参戦した弱小藩国、ほねっこ男爵領は、初めて貰った勅命書を大事に抱いて出陣した。

わんわん帝國宰相のシロが起草した命令文は僅かに1行。
私、ポチは以下のように決定する。友情にまさる剣はなし。国をあげて確かに決定を実行せよ。

にゃんにゃん共和国が共に和して自由の旗に栄光を与えるものであるとすれば、わんわん帝國は最高の専制はヒロイックであるというこの一言につきる。

帝國の剣と莫大な資産はここではじめて地球にて発揮された。
共和国ではそうそう出せない動員兵力を軽々とだして光の軍勢が到着する。

各藩と自由戦士がかき集めた全兵力火力換算で5万強。単独でシープホーンを倒すには足りないくらいだったが、この隙間を真琴中隊が埋めたことで事態は動いた。
友情にまさる剣はなし。アイドレスが足りない分はAの魔法陣が埋め、Aの魔法陣が足りないものはアイドレスが埋めた。

戦闘開始後、4分でシープホーン、爆発。
KOは逃亡した。

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リザルト:
瀧川防衛戦に参加したすべての将兵に瀧川防衛戦従軍章。(発言力+500)
衝動+200

そして帝國宰相府より
無名友情章。(発言力+1000)

が贈られた。

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