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zoom RSS リターントゥ神々の宴(1)

<<   作成日時 : 2006/08/21 23:33   >>

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リターントゥ神々の宴

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ぼくのおとうさん くがこうたろう 1999ねん 9月19にち

 ぼくのおじいちゃんはあくをふっとばすろうじんだいまじゅつしです、
           、       、            。

ぼくのおじいちゃんは月子をちゅうごくでたすけました、
          、              。

ぼくもそうなりたいとおもいました、
                。

でもぼくのおとうさんはおじいちゃんをうそつきでじだいおくれだといいます、
           、                       。

なぜうそだというのかいみがわかりません、
          、        。

ぼくは重いますみたことないのをうそだというのならみたことないのをほんとうだと
   思い  。                、      (最後までちゃんとかこうね)

                        玖珂光太郎 9歳の時の作文。
この頃はまだ、漢字はかけていない。

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1999年 4月18日

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 空の上はうるさくて、ふみこは箒の方がいいなと思った。
目を向けて同乗する魔術師を見る。
「もう、引退したんだと思っていたわ」

魔術師は……N野英太郎は義手をキリキリと音、させながら、鼻歌を歌いつつ機械油をさしていた。青いジャージ姿で、靴はスニーカーだった。

聞こえてない。笑顔を向けてきて、ん?と言う。

ふみこはムッとした後、ヘリのローター音より大きな声でもう一度言った。いつも乗るフランス製の機体より、中国でライセンス生産されたMi−8は大きく、そしてうるさかった。

「もう、引退したんだと思っていたわ!」怒ったような、すねたようなふみこ。
「おお! 結婚するのかね、おめでとう!」 頬に深い皺を浮かべて笑ってみせる英太郎。

 ふみこは厚い瓶底眼鏡から鋭すぎる視線を老魔術師に寄越したが、何も言わなかった。
代わりに、この事件が終わったら殺してやろうと思った。そうね、孫でも抱いて幸せになるといいわ。それで魔術師としてはみんな終わり。おしめなんてかえて大魔術師としては死んだ哀れな老人がぎゃあぎゃあ騒ぐの。ハン、そんな低レベルが貴方のお似合いだわ。

ふみこはそう考えて、どうしてもなぜか結婚に成功したためしがない……ついでに言うとあきらめ気味の自分を無視して視線を斜め上にすっ飛ばした。

N野英太郎はふみこを見て優しく笑った後、手の上の機械油を忽然と消してみせる。

<<お嬢様、そろそろ現地でございます>>

「わかったわ」
力なく言い、しぶしぶ英太郎を見直すふみこ。息を吸う。大声を出す。
「だそうよ!!」

N野英太郎はふと優しく微笑んでうなずくと、かわいい孫に、これがわしの、悪を吹っ飛ばす老人大魔術師がかける最後の魔術になるなと言い、次の瞬間は心を殺しきり、ヘリから下へ飛び降りた。

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