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zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(17)浮椎吾ボ−ナス2

<<   作成日時 : 2006/05/31 17:55   >>

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 善行は、無敵であった。
火焔が殴りかかって右パンチ食らって。鼻血を出しながら、これはこれでイィ!とつぶやくくらいの無敵っぷりである。

これに、火焔がドン引きした。
善行の血のついた拳を見ておびえる顔になる火焔。すぐコガの毛皮で血を拭き始めた。
嫌そうな顔をするコガ。瀧川は善行をじっと観察した後、ようやく善行がブルーになっていることに気がついた。

善行はマスコミに腹をたてその中に囲まれているであろうカンナを心配し、ついでに自分に腹を立てた後、昼間から職務放棄して不貞寝するほど凹んでいたのである。人間色々な凹み方があるが、善行の場合は破滅系だった。思いっきり駄目にならないと、浮上しないのである。

 ぶっ倒れながら爆笑し、ゆらりと立ち上がる善行。
まだだ、まだ足りない。もっとだと言った。

その時である。

 クァ。

ペンギンが一匹。星の河の光を背にして、雄々しく足をとめて短く鳴いた。
そのペンギンはハードボイルドであった。
広げられたフリッパーは無敵の強さを誇るただ人の、その心を守る海を行く翼であった。

 クァ。

ペンギンは言った。それはいつも、そうしながら何年も何年も生きていたのだった。
師匠?と瀧川が背筋を伸ばす間もなく、その隣で盛大にため息をついて腕を組む女に気づいて、腰を抜かした。

原、だった。

「原さん」
「あら、瀧川君久しぶりね。ちょっとまっててね」

大股で歩くこと五歩。右手を横に伸ばして握り拳を作る原。

瀧川が大きく口を当てて、走った。
「駄目です、ナイフは駄目です!やめてください!」
「そんなものよりもぉ!」原、腕を微動だにせず怒鳴った。
「私の一撃のほうがなお痛いわ!」
身体を捻り拳を捻り軽くジャンプした後で善行の下顎がばらばらになるほど打ち下ろした。
派手に地面に堕ちる善行、後頭部を打って動かなくなる。パンチと床でダブルパンチ。
ビッグビィストどころの話ではない。
軽くため息をついて背を向ける原。

「部下に甘えてんじゃないわよ。この壮絶駄目男!」
青筋も鮮やかに言い捨てる原。

瀧川は、久しぶりに見る全力原にちょっぴりちびって腰を抜かし、火焔も、びびってコガの毛皮の中に隠れた。コガは大きくうなずいた後、腹を見せて、寝そべった。
コガを見て一緒に死んだふりする瀧川。即死であった。

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