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zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(15) の裏番組事情 NOT石ボーナス

<<   作成日時 : 2006/05/31 16:14   >>

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原がペンギンを掴んで立ち上がり、時間を稼ぐその間に、小太刀は原に頭を下げて仲間と撤退した。是空と笑って分かれた。今までお世話になりましたと、小太刀は是空にささやいて立ち去った。 ここから先は何度も考えていた。どんなことがあっても対応出来るほどに。

歩きながら小太刀は口を開いた。
「お前、最近勉強ちゃんとやってんのか、医者になる勉強を」
虎雄が困った苦笑をするので殴りつける小太刀。歩きながら口を開く。
「初志を貫け。お前の初志は、尊い」
「僕は、いや、あの立派な戦車長になろうと思うんです。国産主義者だけどどんな国の人も守るような」
小太刀は虎雄どころか自分も知らんうちに涙を溜めると、馬鹿野郎と怒鳴りつけて虎雄を殴りつけた。今まで一緒に戦ったあれやこれを思い出しながら言った。
「医者は軍人より偉い。壊すのは引鉄を引けば出来る。だが助けるほうはそうじゃない。お前はそんなことも分らんのか」
「でも小太刀さん、僕は……」
「俺は教えたぞ。虎雄」

小太刀は歩きながら言った。その瞳が大海を湛えて静かに燃え上がり始めている。
「職業が俺の跡を継ぐんじゃない。その目で見る先が俺と同じなら、それが俺の跡を継いだことになるんだ。……いいな。間違えるな」
 それはペンギンが是空に教えた言葉だった。本当ならきっと、後ろをついて歩く少年に伝えられる言葉だった。

「一生というものはガンプにとってはただの準備期間だ。全ては一撃のために、ただ一撃のために積み上げ、消費される。愚直なる一生こそが我が一生、青の青たる青ならば、一生で一度のただ一撃のために存在する」

 自分を銃で狙うニンジャとぜのすけに微笑み、小太刀は最後のエースゲームを開始する。
顔をあげ、凛々しく言った。
「愚かで間抜けで救いがたい。それが我々だ。ゆめゆめ絶対に忘れるな。そして出来るならそう生きろ。俺がお前に願うのはそういう生き方だ。苦労もすれば血も吐くだろう、それでもどこかを通るのが人生ならば、いいか、この道を選べ。職業ではないその眼差しで俺の本当の跡を継いで、願わくば……」
「願わくば、自分の為に生きることに、なんの意味もないことを人に教えてやれ。俺はペンギンにそう教えられた。お前もそう生きろ。俺が死んだらペンギンのところへいけ。いいな」

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 小太刀は涙を流した。あるいはそれは同一存在が流した涙かも知れなかった。

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