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zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(15)天河石ボーナス2

<<   作成日時 : 2006/05/31 15:15   >>

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 この頃英吏は、源と二段ベッドの上と下に分かれて寝ている。
二人揃って同じ部屋である。これには理由があって英吏がいびき、源が歯ぎりしりという悪癖をもっていたせいである。残念ながら金城や一部の女性読者が思うような理由があってのことではない。
本来ここは三人部屋で最初のうちは深澤も寝ていたのだが、あまりのうるささに部屋を飛び出して出て行ってしまったのである。現在深澤は、竜造寺と同室になっている。

 確かにうるさい。
虫の音もいれれば大層なオーケストラと言う感じである。
斉藤はドアを何度か叩いて小声を出した後、反応がないのでドアを指からレーザーを焼ききって進入した。

英吏は下段ベッドから床にダイブした状態で寝ている。ちなみに源のほうは、斉藤は見てないので分からない。

「英吏さん。英吏さん」
英吏は源と立小便で小便を飛ばす勝負を行い、世界記録を打ち立てて快勝する夢を見て笑っていたが、斉藤の可愛い声を聞いて目を覚まし、腕立て伏せの要領で起き上がった。しゃがみこんでいる斉藤に顔が近い。

「どうした?」斉藤の表現を借りればシュガーな声で、英吏は言った、目は、半分寝ている。

「あ、え」見る間に顔を赤くする斉藤。身を引くことも近づくことも出来ず、動きをとめた。
斉藤、先ほどの生体レーザーの余波で猫髭が伸びている。腕だけ変異させて撃つ事が、まだ出来ないのだった。英吏はそれでも微笑むと、手を伸ばして、斉藤の猫髭を掴んだ。毛を逆立てて目を大きくあけて震える斉藤。

「ふぃ、ふぃどいですぅ」斉藤は小声で言った。
「こういうのは嫌いか?」甘く言う英吏。
「も、もっと優しいほうが……あっ……」大事な事を全部忘れて目を閉じる斉藤。

直後に頭をがくりと下げる英吏。斉藤が恐る恐る英吏の肩を揺らすと、不意に顔を上げた。
「斉藤、か」
眼鏡を即座にかける。起き上がった。

しゃがんだまま絶句する斉藤を無視して手早く着替え、ナイフと拳銃を取る英吏。
ズボンのチャックをあげながら斉藤を見る。
「敵襲か」
耳を赤くしたまま、声を出す斉藤。
「は、はい。舞さんが、助けを呼べと」
「分った。休んでていいぞ」

 英吏はそれだけ言うと、2段ベッドを盛大に蹴って源を起こすと、2、3言言って外に出た。

息を大きく吸い、声をあげる。
「来い、クイーン!」

 厩舎で寝ていた美しい雷電クイーンオブハートは即座に目を覚ますと厚さ3cmの鉄の扉を紙のように詰で引き裂いて外に飛び出た。
風に乗って飛んで来る主人の匂いを嗅ぎ当て、走り始める。

斉藤があわてて英吏をおってドアを開けたときには6mの巨体を誇る純白の雷電が音もなく待機しており、その上で英吏が拳銃を抜いて残弾を確認していた。
確認を終え、雷電を走らせる英吏。一瞬だけ斉藤とあった目で、斉藤は雷電に飛び乗っていた。

「休めといったはずだぞ」英吏。
「舞さんが心配なんです」
斉藤は英吏につかまりながら言った。
「従妹殿はそなたを危険にさらすことの方をいかると思うが」
ため息一つの英吏。どのみち急ぐ上ではもう遅いか。
「でも」
「俺と同じだ。結局芝村などは単純な生き物にすぎない」

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