電網適応アイドレスSystem4

アクセスカウンタ

zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(12)光で輝きボーナス

<<   作成日時 : 2006/05/30 23:12   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

「なんにせよ、敵部隊の規模を割り出します」
 無人偵察機シーカーを操る虎雄を頼もしそうに小太刀は見た後、笑って指揮を開始した。
「戦争は情報と索敵だ。人間は理解できないことを恐れる。本当の勇者は、恐怖の原因をなくすから恐れないものさ」
小太刀の言葉を真剣に聞いてうなずく虎雄、小太刀はこの少年をことの他可愛がっており、自分の持つ技術の数々を、よく教えていた。

小太刀の指揮は傑出している。瞬く間に混乱状態にある味方を撤退させ、再編した。
「俺らの出番無かったみたいですね。よかったよかった」笑う是空に、物憂げに頭をふる晋太郎。
「どうかな」
無言で晋太郎の視線の先を見ながら、是空は再び襟を正して状況の再把握に努めはじめた。
「本命を見つけたわけじゃありませんからね」小太刀はのんびりと言う。
「僕が悪の総帥だったら……」晋太郎のつぶやき。
「悪の総帥だったらどうします?」小太刀が尋ねると、晋太郎は頭を振った。
「そうだね。弟が相手なら、ふみこさんと金さんあたりをたたかわせます。その間に何をするかは趣味次第、僕なら弟だけが僕のところに来るように仕向けるけど……」
「まさか、俺たちと瀧川が戦うってことは無いよな」
おもわず一人称を変えて言う是空。この人物、本気になり出すと俺と言う。

無線を入れて指示をする小太刀。
「後方、遮蔽を確保しつつ跳躍。弾道計算のシステムを機動。曲射榴弾をスタンバイ。弾着予測が間に合えば、弾着地点に向かって走り、着弾炎を盾に全力反撃の構えを」

 手を、動かした。各自散開。
懐中電灯をつけてカーディガンを羽織った女の子が二人、おっかなびっくりやってきている。

一人はない胸をはったポニーテイルの少女。おそらくは中学生。
もう一人は怖がってそれの後ろについているが、それより大きくて高校生。髪は短めで、背が高い。

未来が、ない胸を張っているほうを見て息をのんだ。あわててさらに隠れる。
怪訝そうな表情の是空は、ウォードレスの集音マイクをONにすると音声をききはじめた。

/*/

斉藤は、怖がりである。
「芝村さぁん。もどりましょうよぉ」
年上の威厳もなにもない。
舞は、ふむ。と言って周囲を見渡した。懐中電灯であたりを照らす。

「幽霊かも……」斉藤の声を無視し、舞はしゃがみこんだ。懐中電灯で照らしている。
「足跡はウォードレスだな。見慣れないものが多いが」
目配せ、小声で話はじめた。


目配せしたのは是空も同じである。
立ち上がって竜造寺の知り合いの是空ですと大声で言った。

同じタイミングで、斉藤、逃げる。残ったのは舞のほう、それが、是空とその周囲を見ながら口を開いた。
「それが、なんだ」

考える是空、どういえばいいか思いつかない。
なんの理由も脈絡もなく原を見た。
ため息をつく原。

ペンギンをつかんで立ち上がる。
面白くなさそうに煙草をふかすペンギンを見て激しく動揺する舞。

「は、原か?」

別段、原の姿を見て動揺したわけでないことを、原は知っている。
ため息をつく原。
「あいかわらず、可愛いものには目がないのね」
舞と、隠れている未来が、同時に顔を赤らめた。

「べ、べつにペンギンなどは、どうでも……」
舞も未来も、同じようによそを向いてつぶやく。


善行の声が聞こえてきたのは、その時だった。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた
緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(12)光で輝きボーナス 電網適応アイドレスSystem4/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる