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zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(10)帽子犬ボーナス

<<   作成日時 : 2006/05/30 21:18   >>

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「他の人は?」
未来がそう言うと、小太刀は敬礼して答えた。
「現状、我々二名だけです。他の方については存じません」

大人ぶってか、ポニーテイルを振る未来。すましていると、母に良く似ている。
「困ったわね。もうそろそろ時間よ」
「でしたら、時間までには到着することでしょう」小太刀はのんびりと言った。
大人はみんなそう。未来は不服そうにそうつぶやくと、小太刀は微笑んだ。
「ご退屈ですか、お嬢さん」
未来は見透かされたのを恥じてか、顔を赤くし、違う。と言って立ち上がる。
立ち上がったがやることがないので、また座った。
「そりゃ失礼」電話帳を読めとはいえんよなあと苦笑いする小太刀。
未来は目を細めている。
「聞こえない?」
片方の眉をあげる小太刀、耳をすます、かすかに聞こえるあの音は、確かに戦場音楽だった。

ペンギンと原と是空とおるが現れたのはその時である。
「お待たせー。久しぶり、小太刀」是空は、嬉しそう。というか、このためだけになにもかも投げ捨ててやってきている。
「いやー、師匠の愛車がグズちゃってさ」鼻の下が、伸びていた。
原は、面白くなさそう。半眼で口を開いた。
「なによ。私の整備が悪いっていうの?」
「触らせてももらえてないじゃないですか?」
「うるさい、黙れ」
黙る是空。実のところ、背に翼が生えてとんでいきそうな勢いである。
一緒にいる時間が長い分はうれしいと、顔が雄弁に物語っている。

嬉しさにあらぬところを見ると、ペンギンが知らん顔で煙草を吸っていた。

ペンギンの姿を見て、激しく動揺する未来。
「さて。状況は?」是空は原以外、見ていない。
「すでに戦闘に入ったみたいだね」晋太郎は静かに返事する。
「義勇社員数名が、敵の先遣部隊と交戦に突入した模様です」小太刀はウォードレスに表示される戦場情報を見ながら言った。
「偵察とかい?」煙草を吸い始める是空。実のところ晋太郎が生きているのを知って、算際している漫画どうしようかと、考えなくもない。結論は、まあいいか、だった。とりあえず目の前の原さんだった。
「偵察部隊ならいいんだけどね」晋太郎は考えながら言う。
「本部隊まるごとだと、支援しなきゃヤバイねぇ……」是空は煙草をもったまま頭をかく。
「いつもの敵のやり方、かも知れないわ」
未来はペンギンから目を離せない。嘴から煙を出すペンギンを見て、息を止めた。顔が、赤い。

「陽動で……瀧川をザクリ?」是空は原を見ながら言う。
「瀧川氏はどこに?」小太刀は未来の様子に気づいたが、微笑んだだけで何も言わなかった。
「事前情報だとハンガーだと思うけどね」晋太郎は未来の背を押した。
「気付かず護れってお達しなので、ドンパチを隠したいねぇ」
さすがの是空もちょっと気づいた。未来を見ている。
「そうなると、まずは敵情を把握しないと話にならんですな」
腕を組んで言う小太刀は、少し考えた後、水をむけた。
「ところでペンギンはお嫌いですか?」
未来は、晋太郎の服にしがみついている。隠れた。
うらみがましく小太刀を見ている。
笑う小太刀。
「あー。我が家にも大きなペンギンのぬいぐるみがありましてね」

未来は激しく反応したが、悟られないように顔を横に向けた。

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