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zoom RSS 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(7)

<<   作成日時 : 2006/05/30 18:22   >>

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 一方その頃。

補給物資目当てで閑散としている病院の前を、花束を抱えて英吏が歩いている。
見回りと称して花をあつめてきたのだった。

これを毎日、今だ意識の戻らない金髪の女の枕元に添えてやっている。
目が覚めた時に、世界が美しいと思って欲しいと思うのだとは、彼が斉藤に言った言葉である。

近くに寄ったので紅の病室に入る。窓を開けた清潔な病室には心地の良い風が吹いていて、紅は、黒い長髪を風に揺らしながら、横たわっていた。
紅は、眠ったふり。目をつぶって、英吏を観察している。

英吏は微笑み、真新しい花瓶に花を半分いれて、歩いていった。

 紅は目を開けて、少し物を考える。残りの半分の花を誰に渡すのか、知ってはいたが気になった。

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 一方その頃。
竜造寺は、こら、喧嘩をしないでと言いながら、腕をつったまま補給物資の整理と記録を行っていた。
 補給ルートは安定しておらず、大事な物資は、大切に扱う必要があった。
面倒だが、不正が生じやすいのがこの手の仕事である。この仕事を英吏は竜造寺に押し付けていた。
 生まれが良くて盗みだちょろまかしだのを、思いつきもしないこの人物を、英吏は英吏なりに評価していたのである。

怪我人に仕事をさせてと、深澤は怒ったが、英吏が自ら管理すれば管理すればで、絶対一部を秘匿していると騒いでいたろう。

竜造寺もその辺の事情は分かったら、苦笑するだけで、英吏を許すことにした。

それに……

竜造寺は、周囲を見た。いつもなら金城を上回るペースで物資を強奪しようとする結城火焔の姿が見えず、竜造寺は、それがいかにも残念だった。

いつもコガと並んで恥ずかしい格好でソーセージを食べたり、それを注意すると食べる?とすすめてくれたりするのが、竜造寺的には、かなり気に入っていた。
自分でやってもはしたないだけなのだが、元気な娘がやっていると、魅力的に見える。

 少しだけ微笑む竜造寺。
本当に火焔が来ないので、心配になった。

「源、結城さんがこないんだけど」竜造寺が傍らの源に言うと、源は金城をにらみながら口を開いた。
「なんだとこの女ぁ!」
要するに全然話を聞いていない。
「なによ、連敗記録伸ばす気?」
緑で釣り目の金城も、これまた全然、聞いてない。

二人は大喧嘩開始。
竜造寺は60秒考えた後、杖をつきながら歩いていった。

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