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zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(30)

<<   作成日時 : 2006/04/05 01:44   >>

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 國分名人こと國分政昭は特殊技能を持つゆえに瀧川や舞と同じく夜番にあったが結局寝れず、湯飲みで緑茶を飲んでいた。
どう見ても善行をはるかに越える親父顔をしていたが、善行より八歳下の現役高校生である。

この事実を話すと、大概の人が國分を嘘つき呼ばわりする。

「どういうことだ」
本人としてはこのようにわめくぐらい大変不本意なことであったが、確かに親父顔であった。

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 斎藤奈津子があわてて走ってきたのは國分が寝るか後一杯お茶を飲むか迷っていた、その時である。

「おお、斎藤か。どうした」

 國分は神海と共に斎藤を拾った最初の人物であったから、他の人物よりも斎藤に親しみを持っていた。だから、にやりと笑ってそう言った。

斎藤は長い足を地面に突っ張らせて荒い息をしていたが、すぐに頭を振って汗を飛ばすと、國分を見つめた。

「うえーん國分さん!」
「なんだなんだ、またあの横に長い芝村につれなくされたんか」
 國分もご多分に漏れず、出会った次の瞬間から色々斎藤にひどい目に会わされていたが、それでも斎藤には、甘かった。これはこれで國分という人物の、真価の一端と言えるかもしれない。

急に顔を赤くする斎藤。下を、向いた。
「ち、違います……」
「いや、急に小声でならんでも。まったく、いかんなあの男は。女を見る目がない。全然ない。斎藤もここはひとつあんな男じゃなくたとえば竜造寺なんかをだな」

 國分はそこまで言った後、バネのように背筋を伸ばした斎藤に、というか、はためいたスカートにびっくりした。
「ど、どうした」
「敵です」
「そうか、そりゃいかんな、分かった! 伝令御苦労」
「はいっ」
完璧な敬礼をして走って奥にいく斎藤を見送って立ち上がる國分。

ウォードレスと双眼鏡を取り出しながら、斎藤のために今度あのデブを説教してやらんといかんなと、そう考えた。

/*/

一方そのころ。
 牧原兄妹はついに発砲し、戦端をきった。
詳しい情報を得ようとつかず離れず動いていたつもりだったが、木の上から視察していた輝春が、巡回するヒトウバンに発見されてしまったのである。

 本来ならそれでも隠れ過ごすことができたはずだったが、そのヒトウバンは輝春の死んだクラスメイトの頭をちぎって、そこに寄生していた。輝春が唯一仲良くしていた友人だった。

短い声をあげて持たされていた騎兵銃をぶっ放し、輝春は枝から落ちた。兄がその身をキャッチする。
倖は雷電のブラックに手信号。
ブラックは敏捷な動きで樹を蹴って飛ぶと、戦闘腕を延ばしてヒトウバンを串刺しにした。

「輝春、輝春、大丈夫?」
頬を優しく叩く兄、倖を見て意識を取り戻す輝春、顔をぐしゃぐしゃにして、兄にしがみついた。

「あいつら、絶対みんなぶっ殺してやる!」
 わめく妹の額にキスし、黙らせる倖。手信号で雷電を呼び、妹を抱いて飛び乗った。

「あんまり憎しみをもつのはいけないよ。輝春」
「でも!」
「僕らだって敵を半殺しにして他の敵をおびき寄せることはする。戦闘が終わった後どうするかも知っているだろう。いけ、ブラック」
 雷電は駆け出した。すぐ全速になる。
輝春は兄にしがみついて大泣きし、倖は少しだけ悲しい顔をしたが、すぐに無線封止を破って交戦開始を宣言した。

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