NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(61)

ご注意:(連作です。第60回から続けてお読みください)

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源と英吏と國分が病院前で合流したのは、この時である。
全力で走っている源の後ろ姿を、英吏と國分が発見したのだった。

「どうした」走りながら國分。
「竜造寺が」そう答える源は必死だった。
「そうか、そなたも仲間か」源に並んで、英吏。
「は? ナンの話?」変な顔をする源。

三人そろってジャンプ。生け垣を、越えた。
小川に滑り込み、三人は凍りついた。

川から上がって来た善行と竜造寺を目撃したのだった。
善行は、優しく笑って見せた。

「そんなに心配しないでも大丈夫です。水はそんなに飲んでませんよ」
源。隣の英吏をぶっ叩く。英吏、隣の國分の頬を引っ張った。
國分、隣に誰もいないので、おいまてずるいぞと、叫んだ。

善行は、女性看護士姿をしていた。
それで、お姫様だっこで竜造寺を抱き上げている。
 どうでもいいが竜造寺は善行の腕の中で意識を失ってぐったりしており、恐らくはヒトウバンより恐ろしい最悪の悪夢を、数日は見ることになりそうだった。

再度優しく笑ってみせる善行。
男三人は凍った後、善行のすねを見て、目をそらした。
「どうする、血祭りにあげるか」國分が苦いものを飲んだかのように言った。
「いや、やめておこう」同じく、苦いものを噛んだかのような英吏。哀れみを込めて言う。
「もう、奴は地獄に落ちた。これよりひどい目を俺は思いつかない」そして遠くを見た。善行を見ないように。

源が、泡を吹いて派手に倒れる。刺激が、強すぎた。
遅れて来た金城が、源に折り重なるように倒れた。
英吏は自分を追って来た紅を守るために盾となり、善行の勇ましいあれやこれを直視して、口から泡吹いて倒れた。紅は下敷きになった。
ガラスの割れた音で走って来た神海も、額に手を当てて倒れる。

どうでもいいが遠く、病院の建物の影から息を飲んだ柱空歌も、息の飲み過ぎで倒れていた。

大惨事である。

「まるで毒ガスですね」
善行の冷静な論評に、遅れてやってきた深澤が倒れた。
國分は誰もいなくなった後、おいまてずるいぞと叫んだ後、そろそろと横になって気絶したふりをした。

部隊は全滅した。

善行はしばらく考えた後ため息をつくと、竜造寺を抱いてゆっくりと病院の中に入って行った。

 病院内であがる次々あがる悲鳴。

そして不意に、何もかもが静かになった。

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