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zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(60)

<<   作成日時 : 2006/04/27 01:13   >>

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 竜造寺紫苑、結城火焔がスキスキと発言すという、深澤の報は、瞬く間に部隊に流れた。

 大騒ぎである。

特に英吏と國分は、怒り狂った。二人とも斎藤に肩入れするところ大であり、ついでに言うと、結城の事も好いていた。バカな娘ほどかわいいと思うのがこれらの男たちの見解であった。

「あの」英吏は頬を震わせた。
「女泣かせめ」國分は壁を叩いた。

そして二人で見つめ合うと、即座に握手した。
「全ての女のために天誅を下す」眼鏡を指で押す英吏。斎藤が泣いたら誓って地獄に叩き落としてやる。
「良く言った。俺も手伝う」力強く言う國分。斎藤の良さがわからんのか、あの坊ちゃんは。

 どちらも、3割ほど別の理由、國分はひがみ、英吏は紅に柄にもなく美しいなどと言った照れ隠しが入っているが、これらについては互いに何も言わなかった。

 かわりに互いに握手したたまま、肩を叩き合った。

「もっと早くこうしているべきだった。すまん」英吏はそう言った。
「いや、俺も芝村ってやつを良くも知らずに嫌っていた。悪かった」國分は照れ笑いして言った。

「そう」 同時に言った二人の目が、燃えた。

我々には女の敵(および一部の男の敵)という共通の敵がいる。

そして二人して突撃した。敵は竜造寺にあり。源と合同して三人で血祭りにあげてくれるわ。

/*/

一方そのころ。その敵がいる病院の隣の川。のさらに中。

 竜造寺に、あらゆる不運が集中しつつある。
本人としては不本意どころの話ではない。

いや、そもそも、それどころではなかった。竜造寺は、溺れかけていた。

「こ、これで死んだら一番ごぶ、……いやだぁ!」
それは確かにその通りである。小便我慢してごまかすために川に飛び込んで溺死、こんな間抜けな死に方もそうそうない。それゆえに、竜造寺も、必死だった。

 それを助けたのは善行である。
華麗に飛び込み、着衣+ハイヒールのままの水泳をものともせずに竜造寺の背後に迫って、首をホールドした。

ちなみに前から近づかなかったのは必死に抱き着いてくる相手が水泳の邪魔になって溺れないようにするためである。
善行は海兵隊の新品少尉だったころ、子供を抱いて川を渡った経験があり、それゆえに前から近づく恐ろしさを良く知っていた。

 不意に顔をしかめる善行。
しかしこの川、しょっぱいですね。

水をがばがば口に入れながら笑って見せる善行。
「もう大丈夫ですよ。竜造寺君。力を抜いてください」
「あなたは……」 善行を見る竜造寺。びっくりしていたため目を全開であけていたが、不意に、細めた。瞳孔が、小さくなる。

「まあ、善行とでも呼んでください」
竜造寺の口が、馬鹿の様に開いた。

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