斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第7ターン RF11・ さくらつかさ

竜造寺は毎度のことながら追い詰められていた。
どうでもいいがこのイベントで一日中張り付いている読者も書いてる作者も、暇だな。おい。

竜造寺はもはや我慢の限界である。
 我慢しすぎて下半身の感覚が麻痺してきた。

仕方ない。あまり頼みたくない、頼みたくないが……
この日何度目か分からない多目的リングの私用使用。

<牧原くん> 
<どうしたの?> 牧原倖は寝ている妹に膝を貸していて、いささかうんざりしながら返事を返した。嫁入りちゃんとしてくれるんだろうなあと、かなり本格的に悩んでいる。5歳や10歳では仲のいい兄妹ですんでいるが、さすがに最近はちょっと大丈夫かと、心配していたのである。

ちょっとの間。
<妹さんの世話で大変だと思うんだけど、その、頼みを聞いてくれないかな>しかし早口で、竜造寺。
<トイレかなにか、かい>牧原は速かった。

竜造寺は、泣いた。感動の涙だった。最初からこうしておくべきだった。
<そうなんだ>
<看護士に頼めばいいと思うよ> 笑っている感じだが、あからさまに怒ってる感じの声。あわてる竜造寺。
<そこをなんとか、僕についているのは斉藤さんと柱さんだよ!?>
<病人が恥ずかしがるのは医療関係者に失礼だと思うな>
<僕だって同級生が相手じゃなきゃこんなに取り乱してない!>
<大丈夫、君が気にする10分の1も気にしてないよ>
正論だけ残して、牧原兄からの通信は途切れた。

も、もう駄目だと思う竜造寺。

「大丈夫?」
 汗を一生懸命拭きながら、柱。竜造寺は、目をつぶった。もはや、仕方ない。
「あの柱さん。すごく悪いんだけど。肩の拘束、外してくれないかな。その……トイレに、いきたくてね、ごめん。女性にこんなこと話して」

顔を真っ赤にして頭を振る柱。詰まりながら、口を開く。
「う、ううん。源くんも、よく、その、そう言うこと言うから。ま、まってて」
「ありがとう」

 竜造寺の、肩の戒めが、外れた。新しい肩が癒着するまで固定していなければならないが、急げばどうにかなるだろうなどと、そんなことを竜造寺は考えていた。
柱に支えられて、というには、柱は非力すぎ、竜造寺は、なんとか壁伝いで、歩き出した。
汗が、顎から滴り落ちる。

あと何mだ。

壊れたドアを踏み越えて出る。

「お待たせしました! 斉藤奈津子、元気に! あれ?」
竜造寺は、ぶっ倒れた。支えていた柱も倒れた。あわてて支えに行く斉藤。



ふりだしに戻る。

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