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zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(27)

<<   作成日時 : 2006/04/02 21:52   >>

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 一方そのころ。

牧原倖とその妹、輝春は雷電”ブラック”に乗って、見回りを続けている。

敵は全滅させたつもりだったが、善行は万が一の場合に備えて疲労の少ない二人を残していたのである。

双子の兄を背中からつかまえて、ぎゅーする妹。

「輝春、あんまりくっつくのは良くないよ」
 いつまでたっても兄離れしない妹に、いささかうんざりして倖は言った。早く誰かにくっついてくれないかなと思う。できれば竜造寺より心が強くて、英吏より腹黒くなくて、そう、源みたいのがいいんだけどと、兄は思う。善行は女たらしで陸軍でも有名だったので、倖としては論外である。

源か。彼を弟と呼べるならさぞ幸せだな。
でもうちの妹じゃ駄目だろうな。相手が金城さんだ。倖はそう考える。家柄はいいから、妹を幸せにしてくれる男はいないかと、そう願った。

「仕方ないじゃない。落ちたくないんだから」
背中で、冷たく言う妹。10秒考えて、傷ついて、さらにぎゅーして口を開く。

「兄貴は、何びびってるの? バカみたい」
「罪を恐れるのはいいことだよ。輝春。人は敬虔くらいが、ちょうどいい」
「なんの罪?」
「分からないなら、それでいい。……輝春」
「分かってる」

ブラックが鼻に皺を寄せたのとほぼ同時に、上空を旋回する息吹、ハヤブサの形をした輝春の動物兵器が旋回パターンを変えた。揺れながら見上げる輝春。

「敵。多数」
雷電の背にやさしく触れる倖。
「ブラック、追跡するよ。敵の方向を確認しよう。できれば部隊として戦わずにやりすごせればいいんだけど」
 輝春は、名前に反して冬を思わせる響きで兄の言葉に返した。
「敵の無能に期待するのは、やめたほうがいいわね」
「まったくだね。いこう」
「うん」

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 善行が敵多数の報告を受けたのはそれから10分である。
 雪子と斎藤が、息吹の落とした通信筒を開いて連絡文を見て驚き、日本茶をすする善行の元に飛び込んで来たのだった。

 萌に甘えようとしていた善行は、萌を救助者にとられて憮然としていた。

「ふむ、困りましたね」
 全然困ってない風に、善行は言う。
脳裏では別のことを考える。源と英吏が使いものにならない現状で戦いは避けたい。
考えて、接敵はそのまま。それと、一応の出撃準備と指示し、善行は立ち上がった。

「それと、瀧川君と芝村さんのほうを起こしておいてください。人型戦車を使うかも知れません」

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