電網適応アイドレスSystem4

アクセスカウンタ

zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(39)

<<   作成日時 : 2006/04/11 00:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 國分は、名前もないような小さな丘に登った。
木立の中でしゃがみ、震える手で無線アンテナを伸ばした。

耳をすます。ビンゴ。アンテナを手で持って向けた。
「……バンの……嬲り殺………………いる。後どれだけ持つかわからん」
 最後だけがやけにクリアに聞こえた。
國分は双眼鏡をもちながら周囲視察。片手では畳んだ地図取り出している。赤鉛筆はどこだ。

「こちら國分。FO。以降201。聞こえるか」
「國分くんか。こっちはひどいことに」先内の声。
「分かってる。どこだ。今探してる」國分は目を限界まであけて双眼鏡を覗いている。どこだ。どこだ。
汗が噴き出て、目に入る。

先内の声は思ったより冷静。
「発光弾をあげる。一発しかない」
「了解した。まかせとけ」
 國分は嘘を言った。小便をチビりそうだった。
どこだ。……どこだ。

白い筋。
「見えた。P3から北に2クリック、西に1クリック。100。竜造寺・先内ペアは危機的状況!」
「聞こえています」
善行は完全に冷静だった。近所のタバコ屋に遊びに来たおっさんのよう。
「先内くんに中継。誤爆で死ぬのと敵に食い殺されるの、どちらがいいですか」
 國分は小便を我慢出来なかった。狂ってる。善行は本当に狂ってる。生暖かい小便を全力で放ちながら國分は無線機に言った。

「先内、良く聞け、そっちに砲撃するか、自力で逃げるかだ」
「前者で頼む」
先内は竜造寺を抱いてジジから降りていた。
規定量のモルヒネを竜造寺に使い、止血は、この傷口では無理だなと先内は思う。
ジジが主人を守って戦う。ジジが死んだら仲良く戦死という状況だった。

 先内は口を開く。
「聞こえたか。砲撃だ。かまわん。でっかいのを何発も頼む」
 國分は小便がとまらんぜと思いながら返事した。
「201 了解した。神さんに祈ってくれ」
「どちらかというと昨日の夕食だな」
先内が言った最後の言葉は意味が分からなかったが、國分はとにかく無線機に喚いた。
「201より100 砲撃だ。砲撃だっ」

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(39) 電網適応アイドレスSystem4/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる