カウンターアタック作戦 戦闘詳報3 大動員計画

 Aの魔法陣は勝負に入る前にたいてい決着がついているという話は、この連載の最初にした。

 カウンターアタック作戦も、同様である。
そういう状況こそを、狙っていた。
この状況の仕掛け人はAの魔法陣を目茶苦茶遊んでいた海法と、Aの魔法陣ルールブックでリプレイを担当していた小太刀右京である。

 彼らは単純かつこれ以上ないほど確かな攻略法を考えていた。

小太刀右京は本件をこう説明する。
「難易度が試合前に明示されていたんで、それを上回る成功要素をかき集めれば勝ちだと思いました。一番簡単なのはプレイヤーを集めることです」

海法は以下の表現で同じことを言った。
「抽出率が50%だとしても参加人数1人増えれば3程度難易度を削れる訳で、100人集めりゃ300削れる訳ですよ。とにかく数を集めれば戦略的優位を得られます。参加人数制限はなかったですからね。もう目茶苦茶人集めました」

 さすがゲームデザインが仕事、あるいはゲームデザインも仕事にするだけあって指摘は的確である。
普通のTRPGの解法と全然違うが、Aの魔法陣ではれっきとした一個の戦略である。

動員せよ、しからば勝利す。

すぐに労農赤軍のスローガンのようなものが掲げられた。
こうして、二人を主導に人員が可能な限りかき集められることになった。活動が開始されたのは3月16日頃である。

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 人員動員政策は、簡単に行く訳ではない。
戦略は単純で当然ながら、実際動員できるとなると話は全然別になる。数日でTRPGプレイヤーを百人単位で集めるのは困難を極める。そもそも目標はそれぞれの作戦で200人越えだった。昼夜で400人。TRPGはマイナー・ゲームジャンルにあたるのでそうそう簡単にできるわけではない。
簡単にできないからこそ、エースゲームの対象にもなる。

ゲーム主催者としては当然この戦略で来ることは予想されていたし、だから告知から実行までの時間は短く設定されていた。
ゲームが始まるはるか前に、動員ゲームというゲームが、始まっている。

 あらゆる手段を駆使して動員が行われた。
この段階での参加者も既にして数が多すぎて全員を列挙できないが、ここでは目立った数名に関して、紹介していきたい。

まず最初に動員に効果があったのは海法、まだら牛、鷹月である。
普段から儀式魔術支援サイトで初心者ともっぱら遊ぶSDとして活動していた海法やまだら牛は、その行動を通じて大量の人員を動員することに成功している。
いずれも、自分担当以外の小隊にも人員を送り出しており、貢献大きかった。
 これ以外では前回の失敗で後がない鷹月となぜかその鷹月を神輿にかつぐ団体(自称鷹月騎士団)が前回に引き続いて大量の動員をかけており、これも大きく戦力に寄与することになる。

 一方、今回指揮を執ることになった小太刀右京は出身母体が某匿名掲示板だったので、そこの人員こそを頼みにして動員した。普段からAの魔法陣公式掲示板を避けて活動していたこともあり、支持基盤が脆弱な小太刀としては、強力な統制力を発揮するためにも、これは必要なことだった。
啓発活動も開始し、二個小隊を組織化して投入している。
実際にはこの活動でルールを覚え、ピンで参加した人員も相当数いるはずで、この点は高く評価するべきであろう。後日彼が集めた戦力は決定的局面で投入され、文字どおり主力として昼夜の激戦を戦うことになる。

それ以外ではミサゴやGENなどのドランジ好きとして有名な人間が、仲間を集めて小隊を編成している。
 
Aの魔法陣公式掲示板出身者も多くが小隊を編成してこの作戦に動員を行った。
八軒、サターンがこの例にあたる。

面白いところでは通称鍋チャットから編成された鍋小隊、谷口LOVEで大変有名なぽんすけ小隊などがあった。

 さて、これ以外にほぼ同時平行に自由戦士枠として続々とエントリーが続いていた。また直前の不在参加枠では一杯一杯の人員が参加を開始していた。

 ここで、今回の大動員計画で最大の功労者の話をしなければならない。
作戦当日は仕事で参加できないことが決まっていたエースのニンジャ、および人事課を名乗って活動したボランティア諸氏、および書記部隊である。

ニンジャはAの魔法陣を得意とし、さらに調整能力にも優れていたので不参加は大変不運だった。参加できないゆえに熱望していた是空のエースチャレンジにも参加し損ねていた。
が、しかし、彼は勝負をあきらめていなかったし、チームへの貢献も忘れていなかった。自分のいない日のために連日活動し、自由戦士達の名簿を作り、振り分けを行い続けている。これを補佐した人々の働きは全員を恩典対象に選ぶほどである。(ニンジャさんは名簿提出よろしく)

書記部隊の獅子奮迅の働きは後で一章まるまる使って紹介するが、このころから書記は少ない人員をどうにかやりくりして作戦会議に人員動員記録と、この種の大量動員に欠かせない、そしてだれもやりたがらない事務仕事を着々と片付けていた。
表舞台に出ていない人員で恩典対象に選ばれている人々は、ほとんどが書記出身である。彼らこそは今回の作戦通じての最大の功労者であった。

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