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zoom RSS ライト板の奮戦 白いオーケストラ ライトパート1

<<   作成日時 : 2006/03/02 10:53   >>

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 咲良は、一時的にせよ持ち直した。
絶大な加護がその身に集まり、命を削り続ける運命に頑強に抵抗をしつづけていたためだった。

その抵抗が終わり、容態が急変したのは今朝方である。


今はもう誰もいない病室の隅で、黒い染みのように一人の女が座っている。
横山、だった。

 一人、低く笑っている。

奇妙に音程が狂う、気持ちの悪い笑い。
良く持ったと、横山は思った。 本当なら何日か前には死んでいたはずだ。
あの女がもっと早く死ねば、よかったのにと、思う。もっと早く死ねば、谷口はその数日を苦しまずにすんだ。
最後まで馬鹿な女。男達に好かれる指揮官。すぐ死ぬ指揮官、代わりが一杯いる指揮官。だったらなぜ背が高くて人が良いだけのあの男を選んだ。なぜ生きようとする。なぜ不可能をおしつける。優しくしてあげて。 馬鹿が。絶望するほうが、ずっと幸せだ。

みんなみんなが、谷口を苦しめている。

私も――――。

横山は立ち上がって顔を隠して涙を流した。

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窓の外の爆発。これで、99発め!

 病室を狙って飛んできたミサイルを蹴ったくって爆発させたのはニーギ、ニーギ・ゴージャスブルーである。その瞳は真っ青に輝いていて、豪華絢爛に思わせた。肩に触れたような気がする良人の手に手を重ねるように手を動かし、そして口を開く。

「百年の平和がどれだけ大事か分からないけどね。私はムカツクのよ。心の底から!」

そしてその左手を燦然と輝かせ、右手で白い帽子をかぶりなおした。
白い歯をむき出しにする。

目の前に、100本のミサイルが飛んで来た。

/*/

百本のミサイルの爆発の輝きを見ながら、こりゃ核兵器でも持ってきたほうが良かったなと、アイアンは皮肉そうに笑った。そっちのほうが、歴史への被害が少なそうだ。

 隣でRBから下りてあんこを食っているホープが頭をかいた。
口を開く。
「ドランジ、アイアン、駄目だ。一時撤退」
「なぜだ。いくら強いといっても相手は防戦一方、あれ一人くらいならなんとか」
 ドランジは胃にむかつくものを感じながらそう返した。出来るなら、早く終わらせてやりたい。面白そうに目を細めているホープ。

「囮だよ。ありゃ青の部下だ。青が出てないってことは、要するに」
 軽くホープは言った。
「ヤガミがやばい。舞踏子やエステルも殺されている可能性が高い。急げ、戻るぞ。こいつはでかい戦争になる」

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