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zoom RSS 戦闘詳報 青の厚志の代わりの援軍3

<<   作成日時 : 2006/03/05 20:41   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 中村光弘は子供の前で格好をつけたがるただのデブであり、別段にして精霊手が使えるわけでもすごい必殺技を持つわけでもなかった。
ウォードレスが着れる体格と言うわけでもない。
かつては特殊な趣味をもっていたが、行きがかり上、それも捨てた。

 だがしかし、希望が選んだ人類の切り札は彼だった。
それは彼の心の上にこそ、希望が最強の剣であると認めるものがあったからだった。

 あらゆる損得を遠く飛び越え、どんな未踏破の場所も踏み越え、どんな神秘も越えて来てほのぐらいものことごとくと対決するもの、その剣の名は意地である。

 中村光弘が善き中村光弘たろうとする際限のない努力の原動力。
希望が文句なく最高評価を下したのはこの男の意地である。

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 中村光弘は電話を受け取ると希望が青森にいることを事務を取り仕切る加藤に電話して確認し、瀬戸口に電話して事情を確認し、問題を壬生屋に電話してさらに現状を把握した後で、腕を組み、長いこと考えた。

他人事で子供のお願いであったが、だからこそ中村光弘の心の中の善き中村光弘の意地は燦然と燃え上がった。彼には意地があった。中村光弘こそはこの国の善なるものの代表的一人であり、そしてそんな大人は棒を投げれば必ずあたるくらいにはいると。そうでなければそうしてやるという意地だ。

絶対必ず信じさせる。 子供は年長者が護る。以上終わり。

 その日の予定の全てを捨てて、中村は自室に篭ると遠い熊本の地から長い手を伸ばして子供一人の心の平穏を護るために庇護の傘をさしはじめる。

30分で猫の神々から世界情報を集め、最も移動速度の早い鳥の神々を派遣すると1時間で裏マーケットの親父と取引し、2時間で遠坂と田辺に連絡をつけて金の延べ棒を何本も調達はじめた。

 芝村舞に電話して広大なネット世界にいくつもの電子妖精を放って怪しいところを調べ上げ、善行に電話連絡して作戦を立案させた。

同郷=熊本人である熊本武士に電話して人脈を確保し、その助言を受けつつ膨大な人名ファイルからこれぞと言う人物を現地に送り込み始めた。山梨良狼と茨城雷蔵以下が旅に出たのは、こういう理由による。


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きっちり24時間後。

青森を離れようと旅行かばんをもって歩いている希望の後ろの公衆電話が鳴った。
希望は、それが誰がかけてきたのかすぐ分かった。

走って電話ボックスに入ると背伸びして電話を取った。


「みっちゃん?」
「その通りだ」

 電話の向こうの声は、いつもどおり自信に満ち溢れていた。
なんの苦労も知らないような、どこか笑った、のんびりした声。

「どうにか、なる……?」
「大人をなめちゃいかん。楽勝」
「ほんとう?」
「ああ。みんながのぞみちゃんのために、すこしづつ働いたばい」
「みっちゃんは?」
「昼寝しとった。ま、次はもっと難しいお願いくらいしなきゃ俺を働かせるのは大変ねえ」
「ふぇぇ、すごいねえ、すごいねぇ」
「じゃあな」

 電話は切れた。
中村は徹夜の疲れで一旦ぶっ倒れたが、5分後には青森行きのチケットを手配して1時間後には現地に飛んだ。

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