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zoom RSS 戦闘詳報1 <横山防衛戦> 戦死0 引き分け

<<   作成日時 : 2006/03/04 01:56   >>

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REPLAY.

2月17日。朝。

 谷口によって横山を護るべく病院に配置されていた兵は10名に渡る。室内であるため、全員がウォードレス兵や素手、だった。
うち一名は本来敵である青黒い制服を着ていたが、横山のファンを名乗って進んで味方についている。
病院の関係者が多いせいか、テンダーフォックスの姿が目立っていた。

 外で盛大なミサイルを迎撃が起きていたが、この10人には、やることがない。
震えているのが、せいぜいだった。

 それが幸せかどうかは、分からない。
ただハッキリしているのは11人は、一人、病室の中にいる横山の平穏を護るため、かれこれ1時間もそうしている、ということである。

「外が静かになるまで我々親衛隊の出番はないな」
琢磨と言うなの兵士が震える自分を納得させるために、言った。
「どうかなぁ」
対する花井柾之は、懐疑そうである。
無音の銃声と怒号が、聞こえてきたからだった。

 多くの兵が、動き出した。
臨時で机やベッドを集めて作ったバリケードに、74式清子さんの車体の底にある脱出ハッチの蓋=装甲板で補強して盾をつくる。 この脱出ハッチの蓋は歩兵部隊の人気者であり、戦車から黙って持っていく歩兵も、多かった。

軽機関銃を配置し、火線が集中できるようにする。怒号が近づく。

「あれはお前達の仲間か?」
部隊唯一のハウリングフォックスを着る和桧山 健介に尋ねられ、Traitorは首を横に振った。 不気味な傘をかぶったようなウォードレスたちがゆらりと歩いてくるが、こんなものには覚えがない。

 戦いは突然始まった。投げ込まれてくるいくつもの手瑠弾。
それを消すために精霊手を使う素手の戦士=言霊師。 外で盛大なミサイル迎撃戦が行われる一方、で互いに曲がり角とバリケードに隠れた古典的銃撃戦が始まる。

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 戦いは、すぐさま膠着した。あだ名をサルモネラというふざけた名前の兵士がすぐいなくなった他は大きな出来事もなく、進行している。

 互いに高い地形防御効果がある一方で、突撃が防御火力でつぶされるという展開が続いた。

 こう言うときに一気に状況を動かすための武器、投げられれば射撃を中断して逃げるしかない武器=手榴弾が双方共に全然ないことが、さらに事態を膠着化させた。双方打撃力が、不足していたのだった。

戦いは泥沼の様相を呈した。盛大な量の弾が消費され、バリケードや病院の壁が醜く削り取られていったが、それだけという展開が続いた。
 顔を上げて周囲視察も充分に出来ない状況が長く続いている。

誰かに少々のダメージが出ても数多いテンダーフォックス装備の衛生兵が治療を開始し、結局これが積み重なってついに戦いは膠着状態を打破出来ぬまま、敵は撤退を開始することになる。 外でミサイルの迎撃が終わり、先の迎撃作戦でも活躍したRBアデリーが病院内に援軍として駆けつけ始めたからだった。

 戦闘は引き分け、戦略的には勝利である。
横山親衛隊は横山を護ったとへたり込んで、煙をあげて赤くなった銃口を眺めることになる。
この戦いで消費された弾丸は双方7000発を越える。死者は双方、0であった。

その一方で事前のシミュレーションでは全然使えないと判定されたRBアデリーは大活躍している。

/*/

 銃撃戦が終わった後も静かなまま沈黙している病室に、横山親衛隊の面子は互いに顔を見合わせあい、ほとんど同時に自殺の可能性に思い当たって我先にドアをあけた。

相変わらず部屋の隅で黒い染みになっているような横山を発見して安心しそして、顔を見合わせた。

 勇気ある衛生兵の一人、海清卯龍がヘルメットを取ると横山に近づき、壁に立てかけたたまま薄く埃をかぶっているカーボン竹刀をもちあげ、横山にさしだした。

横山はぼんやりした目で、カーボン竹刀を見上げる。

「目を逸らさんと前見て、胸張って信念貫き通し!!」
海清卯龍。

それで堰を切ったように、全員が口々に横山に言った。皆が横山を、好いていた。

「いつまでも寝てんじゃねえ、眼を覚ませ、そんで誇り高く恋に生きろ!」
「俺の望みはあんたが幸せになることだ」
「行こう、君が好きな人の所へ」
「谷口が好きなら彼のために動こう。沈んでないで」

多くの声援に包まれた横山の目の中で、何かが動き始めた。

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