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zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(22)

<<   作成日時 : 2006/03/30 00:13   >>

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「ねえ、竜造寺さん」 
「どうしたんだい、深澤くん?」
 個人としてはさておき金城ファンクラブのかけがえのない同志として英吏を奪還するため道を急ぐ竜造寺は、深澤に声をかけられて顔をあげ、びっくりした。
病院の玄関が、破壊されていた。

目の見えない先内に説明するため、口を開く竜造寺。
「まるで雷電が暴れたみたいじゃないか。だれがこんなひどいことを」

視線が一斉に、結城に集まった。
顔を真っ赤にする結城。

「ち、違うわよ。絶対違う。私やってないんだから!」
「でもこんなことをするのは」眼鏡を指で押しながら、深澤。
「英吏、中略、食べたいと言ってたし」先内。
「アリバイがあるくらいでは疑念を晴らすのは難しいな」顎に手を当てる竜造寺。

「だから本当に違うってば!!」
ばうと鳴いて前足を顔の前で左右させるコガ。
結城の言葉にはだれも反応しなかったが、コガの言葉にはみんなが一斉にうなずいた。

「違うのか」首をひねる深澤。
「じゃあ誰なんだ」腕を組む竜造寺。
「謎だね」先内。

「まてやこら」
涙目で肩を怒らす結城。拳銃を、抜いた。
「なんで私の言葉は無視して駄犬の言うことを信用する!!」
男三人は、並んで逃げ出した。
追いかけ始める結城。銃声。

全力で走りながら先内が口を開いた。
「どうやら紅さんみたいだね」
うなずく竜造寺。
「そうみたいだね。先を越されたみたいだ」
渋い顔で弾丸を避ける深澤。どうやら弾切れらしく、うがーと後ろで声がした。口を開く深澤。
「納得できないなあ。なんで英吏さんなんですかね。紅さんあんなに美人なのに」
「男女のことは謎だらけさ」先内がにやりと笑って言うと、深澤も、笑った。
「先内さんが言うんじゃそうですね。さすが、荒木さんの心を射止めただけはありますね」
「いや、僕と雪子はずっと前からああいう関係だ。射止めたわけじゃない。向こうがネギ背負って来てくれたんだ。ありがたいことにね」
 竜造寺は走りながら、窓から顔を出した斎藤に小さく手を振った。顔を真っ赤にして全力で手を振りかえす斎藤。

 直後に拳銃を捨てた結城が背中からのドロップキックで竜造寺を撃墜した。

コガは、愚かな人の争いを見た後、ばう、と鳴いて空を見上げてぱたぱたと尻尾を振った。

まだ桜の咲かない、春であった。

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