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zoom RSS NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(21)

<<   作成日時 : 2006/03/29 23:50   >>

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 竜造寺紫苑は、政府高官の令息である。遠坂圭吾のような成金の子とは違う、戦前からの政治家一家の、その一人息子だった。
もっとも政治家が金持ちになり出したのは戦後のことであり、だから紫苑は井戸塀政治家だった曾祖父を尊敬しても、祖父や父を、嫌っている。生まれついての眉目秀麗だが、これに加えて潔癖な少年と、言って良いかもしれない。

 この少年は、身内に溺愛された。この手の家系には珍しく、本当に愛されていた点だけは、当時残るあらゆる資料から見て間違いないと言って良い。
 この点は名家生まれではあっても家族の幸薄い柱空歌や芝村英吏、先内剣、伯爵や牧原兄妹とは決定的に違う点である。英吏に至っては母親を殺している。

 紫苑への愛が高じて、親は権力を使って息子に徴兵のがれをさせようとした。が、紫苑は、これを極度に嫌悪してあえて陸軍に入営し、今に至っている。
 竜造寺家は海軍に縁が深く、紫苑の知り合いも海軍に多かったが、それすらも彼にとっては良くないものと映ったようである。

陸軍は、この下手して戦死させたら大変なことになる少年の扱いに困った末、この種の名家の子弟が多い部隊に配属した。
これが、山岳騎兵である。表向きと本人に対しては、馬術をたしなんでいるからと説明された。

 陸軍上層部としては、この部隊は最初から戦闘させるつもりは、まったくなかった。無事に家に帰してやればその後なにかと便利だと考えていた点は間違いない。源や金城、深澤などの庶民出や紅のような外国人は、マスコミに突き上げ食らった時の対策で配置されていたようである。

 だから、奇襲を食らって105師団の指揮下にあった中隊があっけなく壊滅した時大騒ぎになっていたし、その後、善行の指揮の下で中隊が再編成されて取り残された村を守って奮戦していると知った時の騒ぎも、巨大なものになっていた。

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 竜造寺紫苑は、親の心など唾棄すべきものと考えていた。
そのせいか彼は不良たちと親交があった。それも、少しではない。
 源や深澤とは常につるんで道を歩いたし、食べ物については容赦なく互いのものを食い荒らしたがそれ以外は平等に共用物にしていた。許婚である柱空歌より、明らかに金城のほうを大事にしている。
 源と瀧川以外の男子は全員入っているという噂の金城ファンクラブの会長でもある。金城が洗濯したり料理したり源を追いかけ回しているのを見ると、幸せになってしまう人物の一人だった。

 金城が戦闘に出たがるのを影に日向に阻止する活動を、彼はよくやっている。彼はまだ、それが彼に対して親のやっていたことと同じであると気づいていない。

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