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エースという存在がある。これはそのまま、同名の団体を意味する。 美しい物語を陳腐でどうしようもない大衆向け作品に変えてしまう、努力に努力を重ねた、ただの人間の集まりである。それはただの人間の集まりであったが、その結果だけは、ただの人間であることを完全否定していた。 それはただの人間が、達成不可能な任務を次々と塗り替えていく戦いの記録でもある。 作戦名カウンターアタックが立案されたとき、一番問題になったのは指揮官人事である。 エースたちのうち、アザント討伐戦とターニ救出大隊の2部隊は参加していないが、それ以外の全エースはこの作戦に全投入された。 これは通常、出動回数が多いせいで2、3人で活動することが多いエースでは大変珍しく、未曾有の事態であったと、いってよい。 その、指揮官人事が、難航した。個人技は磨いていても集団戦は不慣れなエースが多かった。かなりの時間がかかったが、エースは一人のエースを選択して、今回の作戦に挑むことになる。 小太刀右京である。 同名の戦車長を先祖に持つこの人物は、数代続く道楽者の家系であり、この代にいたってゲーマーとして完成したとされている、この点、タキガワの系譜と似たようなものである。道楽界のエリートなのだった。 この、ゲーマーのサラブレッドがカウンターアタックの指揮を取るにあたってつけた条件が、もう一人の大隊長に三輪をだすというものであった。 三輪清宗。偉丈夫である。魔術と民間医学に通じる、小太刀より5歳ほど年長の男である。 真面目な性格で、この点、何をやるにしてもネタを仕込まないといけない小太刀とは異なる。ついでに言えばこの人物のご先祖は日本の平等のために闘争を繰り返してきた愛国者であり、そういう意味で言えばこの人物だけ、毛色が異なっていた。そう言う意味では突然変異と言ってよい。エース資格も、持っていない。 片方は自称小男。片方は偉丈夫。片方はサラブレッド。片方は突然変異。片方は遊び人、片方は生真面目。片方は有名であり、片方は無名世界観ではあまり知られていない。 今回の作戦を引き受けるにあたり、小太刀が言った言葉は以下の通りである。 「引き受けますが条件があります。三輪にもう一部隊の指揮をとらせてください。指揮をとるからには必ず勝ちますが、そのための大前提は三輪です」 小太刀右京は男という点以外はこの何もかも違う人物こそを悪い遊びにおける相棒としていた。 |
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