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zoom RSS 白いオーケストラ・前哨戦

<<   作成日時 : 2006/02/25 23:49   >>

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 ミサイルが飛んできたとき、谷口竜馬は死んでもいいかと、そう思った。
そうすれば、あの世で咲良を抱きしめて野山を走れると考えたからだ。

一度、目をつぶる。
 しかし目の前には工藤がおり、谷口は、この考えを一時断念した。
どちらかが倒れても、生き残ったほうが責任をもって皆を家に帰してやりましょう。咲良にそう進言したのは竜馬である。自分がもちかけておいて破るのでは、咲良が膨れ面をすると、そう思った。

 全身の筋肉が、血流が瞬間沸騰して脈動を開始する。死ぬのは明日だ。だが今日は。
瞬間移動のごとき跳躍で工藤を抱いて百m。

目標を失って爆発するミサイル。その光に照らされて現代に蘇った伝説の筋肉は盛大に活動をはじめた。

 ミサイルを撃ったほうが驚いた瞬間、竜馬は既に二度の跳躍をしてビルの屋上に飛んでおり、身をひねって至近距離から全力のパンチを放っていた。

そして外した。見慣れない格好の少女だった。わざと外したが、少女の頭飾りは風圧で吹き飛び、脳震盪を起こして倒れたようだった。風圧が引き起こした急激な気圧変化で少女から鼻血が出ている。

「エステル!」

 傍らの時代錯誤な白い服の女がエステルと呼んだ少女のために援護銃撃を行った。その弾丸をなんなくかわして距離をつめ、竜馬は最近の幻獣共生派はえらい美人が多いなと考える。
もちろん一番は笑っている咲良、二番は照れている咲良、三番は怒っている咲良という竜馬にとっては相手が美人かどうかは何の障害にもならず、彼は寸止めでパンチを放った。

白い服の女が給水タンクに叩き付けられる。背後のタンクが爆発する。

「重い、200kgはあるのか」

死んでいないことを確認する間もなく、さらに横槍から攻撃。速度は速いが連携がなってないと思う竜馬。菅原の見舞いにいってやるかと思う竜馬。死んだ竹内や山口も……

 横槍から攻撃を仕掛けた黄色いジャンパーを着た男は見慣れない銃の引き鉄を絞った。
レーザー。当たってもよさそうなものだったが、なぜか外れた。運が悪かったなと黄色いジャンパーを気の毒に思う竜馬。

 竜馬はキメラのレーザーをかわす要領でレーザー回避。レーザーそのものは速くても引き鉄を引く指の動きはそうでもない。瞬間移動。ショートアッパーで黄色いジャンパーの伸ばした肘から先の腕をばらばらに破壊し、竜馬は相手の髪をつかんでその腹に一撃を放った。

まとめて髪の毛が抜ける。黄色いジャンパーがドス黒いもので染まった。
オイルみたいな血だなと思う竜馬。

「例の希望号改の一味か」
「ヤガミ!」

 ビルを飛び越えるように、女の声。見慣れない人型戦車。
黄色いジャンパーを盾にして突っ込むか、竜馬は考える。

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