絢爛舞踏祭 in 青森2

 ホープは、くしゃみをしていた。んあ? という表情。
その表情を切れ長の目で見た後、まったくと言って顔を背けるエステル。

「なーんか、風邪ひいたっぺよ俺」
「そういう言い方はやめてください」

 猫背のまま、片腕を横にあげて親指を立てるホープ。
「分かったぜ」
「それも駄目」
「えー。そんなこといってもぉ、エステルちゃーん」

 抱きつきをかわしながらホープを見るエステル。
「今度その鼻の下を伸ばす表情で近づいてきたらシールド突撃で撃沈します」

 そして、なさけないホープの顔を10秒見た後で言った。
「ふ、普通でいいんです。私は普通で、いいから」
急に元気になるホープ。立ち上がる。にこにこ笑い。
「そうかなあ、普通はあんまり面白くないと思うんだけどなあ」
「芸人みたいなことを言わないでください」

はっと、我に返るホープ。
「そうそう、芸人と言えば、あっちのホープとかサウドと組んでメジャーデビュー目指すらしいよ」
「欠伸の千切りに成功したニュース以来のどうでもよさですね」
「怒ってる?」
「いえ、別に」

10秒の間の後、ホープはエステルを抱きしめた。
いきなりのことに手で顔を隠して目をつぶるエステル、肩に担いで歩きだされる。

担がれたまま、顔を真っ赤にしてホープの背中を叩くエステル。

「なんですか、この扱いは」
「いや、可愛かったから」
「捕虜虐待!」
「んー、違うと思うけどなあ、虐待ってのはこう」

 手足をばたばたさせるせいで揺れるエステルの尻を見ながら手をあげてホープは、いや、ガンオケは12歳以上推奨だしなあと思った。
それで、やめた。

降ろしてやる。
泣きそうな顔をしているエステルに微笑んだ。

「ごめんね。いこう。小さい舞踏子や眼鏡の舞踏子が待ってる」
「あ、いや」
顔を赤らめて下を見るエステル。
なんか途中でやめられると、それはそれで、ヘンな気分。

 エステルを無視して両手を広げて走りだすホープ。
「うわーん、ヤガミぃ! そんな小悪魔と別れて俺と結婚しようよぉ」

 エステルは、ヘッドセットをつけながら通信開始。

「MAKI、転送開始。士翼号、地上戦装備。シールド突撃」

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