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zoom RSS NOTボーナス ガンパレードオーケストラ白の章(27)

<<   作成日時 : 2006/02/18 03:17   >>

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 這ってきた横山亜美を見て、咲良を抱いたままの谷口は口を開けて驚いた。
首に抱きついたまま、首をかしげて谷口の大きな口の中を覗きこむ咲良。

驚いたまま、声を掛ける谷口。
「何をやってるんだ横山」

横山に駆け寄ろうとした航が、あまりの鈍感に横の谷口を見てせっかく拾ったパンを取り落とした。

下唇を噛んで下を見る横山。落ちたパンと前の横山を見て、結局横山を優先させて駆け寄る航。
「竜馬!」
と、走りながら谷口の名を呼んで叱責した。
ちなみにこの人物を走らせることが出来る女は、親友である横山と、妹のように思っている咲良だけである。

 横山は顔を上げて谷口をにらんだ。大粒の涙がぽろぽろというよりもぼろぼろと落ちる。
今度は、谷口もあわてた。

「ど、どうしたんだ一体」

 咲良を乱暴に降ろして、谷口は横山に近づいた。乱暴に降ろされたせいで傷ついて寂しそうな表情の咲良には気づかない。
膝をついて、横山の顔を見る谷口。横で、横山の這って動くには短すぎる丈のスカートと太股を見て、航が顔を真っ赤にして視線をそらした。見えないように細心の努力をして横山の顔だけを見て大丈夫?と尋ねる航。

 横山は、震える声で谷口を責めようとした。
「貴方は……貴方という人は何をやっているんですか!」
「いや、隊長が重傷だと連絡が」

横山が大泣きしたので、慌てふためく谷口と航。
悠々と歩いてきた空先生が、咲良の頭をなでて口を開いた。

「谷口」
 騒ぐ谷口。
「い、いや、自分もなにがなんだか」
 静かに言う空先生。
「立て抱っこだ」
そして優しく言った。
「むずがる子供にはな、縦だっこが一番だ」

 思考停止する谷口を他所に、突っかかったのは航である。
「兄さん!」
「お前の体格じゃ抱っこ出来んだろう。いいからやれ、谷口」
 あ、いやと言って空を見た後、まだ意味不明の声をあげて泣きじゃくっている横山を見る谷口。
谷口は横山を見てすまんとつぶやくと、抱き寄せて持ち上げた。

 なぜか航と咲良が髪の毛を総毛立てて固まる。

横山は谷口に抱き寄せられて男くさい匂いを嗅いだ時点で息をのんで我に返ったが、そのまま大人しく抱き上げられた。まだ腰は、抜けている。

 顔が真っ赤になる。火が出そう。唐突に尻が濡れている事が思い出され、横山は別の意味で泣きそうになりながら、も、もう大丈夫ですと言った。歩けないけど、大丈夫。

 渋い顔をしたのは谷口である。
「そう言うのは大丈夫とは言わん。病院に行くぞ、膝からも血が出ている」
 両手をあわてて振って横山は谷口にだけ聞こえる声で言った。
「だ、大丈夫です。いやだから……せめて着替えさせてください」
「何を言っているんだ、バカ」
 バカにバカ呼ばわりされるほど腹が立つこともない。横山は谷口のもみ上げを思いっきり引っ張った。

ほら俺が言ったとおりだすぐ泣き止んだろうと得意そうに笑う空先生。
谷口をせつなそうに見た後、空先生にしがみつく咲良。
それでも谷口が一向に気づかないので、咲良は拳が白くなるまで空先生のどてらを握り締めた。

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