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zoom RSS 最終日2 ゆかり戦記(2)

<<   作成日時 : 2005/12/17 03:32   >>

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 ふみこは、ゆかりとすれ違うとき、少しだけ目を細めたが、反射率の高い眼鏡のせいでその表情はさとられることがなかった。

館を出て高級スポーツカーに乗るとき、はじめて思い出したように口を開くふみこ。
「そう言えば最近、あの避け作家見てないわね」
「はあ、そう言えばそうですな」
「いつごろから、かしら」
「新しいメイドを雇ったあたりでございますな」

 エンジンをかけつつ、つまんなさそうに口をひらくふみこ。

「同じ顔しているのを見るのがそんなにつらいなんて」

ミュンヒハウゼンは頭を下げる。
「一度だけ、声をかけておいででした。それだけ、でしたが」

車を走らせ始めるふみこ。
遠ざかる車にミュンヒハウゼンが声をかける。
「お帰りは?」
「BALLSが集まればすぐよ」

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 一方そのころ。

堀内ゆかりは、デッキブラシを杖のようにもって開かずの間の前にいた。
ここは、掃除したい。 ゆかりは思う。 ここを掃除すればより完璧な仕事だ。給料がかわるわけでもないが、何か達成感がありそうだった。そう、今は祭なのである。

ついでにちょっと、中も見てみたい。

笑って突撃。この女に後先はない。
そして扉を開き、中を見て、じっくり考えた後、ゆかりはへたりこんで悲鳴をあげた。

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 ミュンヒハウゼンがあわてて戻ってくると、ゆかりはもう目をつぶって反応もしない小夜を指差している。手が、震える。

 ため息をつくミュンヒハウゼン。
「魔法で眠っているだけでございます」
「いや、それじゃなくて」

 魔法で眠っているというのはなかなか聞き捨てならない言葉のはずだったが、ゆかりの興味は別の方に向かっていた。

「なにか?」
「小夜みたい」
 ゆかりはミュンヒハウゼンを見て真剣に言う。座り方が典雅ではないと思うミュンヒハウゼン。女性たるもの、裾は気にして欲しかった。
「はあ、まあ小夜様でございますからねえ」

ゆかりが反応する前に、ミュンヒハウゼンは深くうなずいた。
「そうだ。いいつけをやぶったのですから、一つお遣いをお願いしましょう」

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