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zoom RSS 13日目・浮上

<<   作成日時 : 2005/12/16 01:50   >>

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脱出劇は、まだ続いている。

「反応は?」
「ナイ」

 ニャンコポンは蹴っ飛ばす先を探すが、どこもイカナだったので、口で糞と言っただけだった。

 ヤガミは繰り返しはじめてあった時の映像を思い出し、サッカー場を思い出している。
遠い昔の、約束。いじめっこー、べーだと舌を見せている舞踏子の姿。爆笑する舞踏子。

眼鏡を取るヤガミ。顔を上げる。口を開く。

「一度注水して、もう一度タンクブローだ」

 もう一度あの女はいじめないとダメだと思うヤガミ。立ち上がる。自分だけが気分悪いのは全然気に食わない。

ヤガミを上から下まで見た後、うなずくニャンコポン。
「イカナ、やってみて」
「オゲィ」

注水。ブロー、少し動く。だがそれだけ。ヤガミはなんの表情も浮かべていない。
「片側のタンクだけで同様処理、艦を揺らせ。上のものが動くかもしれん」
「イカナ、やってみて」
「オゲィ」

しばらくの時、MPKから電子音。
「ダメ……」
 ヤガミは忌々しいほど冷静。その心は実際のところ冷静でもなんでもないが、彼はそれを悟らせることを好まない。好みの人物にならなおさらだった。
「続けろ。注水音をだれかが聴音してくれるかもしれん」
「敵に気づかれるかも」
「この際かまわない。魚雷をぶちこんでくれるなら幸いだ。引き上げて捕虜にしてくれてもいい。どっちにしても状況は動く」

 ニャンコポンは眼鏡をとって目をほそめてヤガミを見る。
「小さくなっても恐いこと言うのね」
 舞踏子に同じ事を言われたと思って傷つくヤガミ。だが表面上は、視線をそらしただけだった。
「俺は俺だ」

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